何をやっているのだろう。政府は。

 

 新型コロナウィルスの感染拡大が終息される目途は全く立たない。内閣総理大臣の緊急事態宣言が発令されても、たったの7都道府県のみ。その7都道府県においても、自粛要請は一部にとどまっている。

 

 東京都では感染者が日に日に増え、その8割ほどが感染経路の不明なものになっている。そしてまだ水面下で拾われていない無症状の感染者が緊急事態宣言を受けて、地方に散りつつ更なる感染を拡大していくのである。

 

 営業自粛の要請が出た7都道府県では仕事がないので、地方に行って仕事をする。

 緊急事態宣言が出て帰れなくなると困るから、今のうちに東京から返ってきた。

 学校が休校で仕方なく孫を帰省させて預かっている。

 営業しないと潰れるから営業を続けている。

 休養要請に対して何らかの補てんが無ければ休業できない。

 

 どれもこれも自己中心的な考えばかりだ。目を覚まして欲しい。早く気が付いて欲しい。そうやって、感染拡大を政府のせいにしても問題は解決しない。

 

 確かに初動対処において政府は重大なミスを犯した。しかし今それを言っても感染拡大を防ぐことは出来ない。休業要請に対して国に何かを求めても、元々借金大国の日本ではいづれそれも税金という名に変えて自分たち国民の負担となるのである。

 

 この国から新型コロナウィルスが全てなくならない限り、無理やり営業を続けていても、結局通常通りの客足は得られず、遅かれ早かれいづれ倒産するのである。

 

 国に補償を求めることは諦めよう。

 

 日本が沈没するよりは、皆で一斉自粛して3週間を乗り切ろう。3週間程度の自粛を乗り切れないようでは、その会社はもともと業績が悪かったという事だ。

 

 新型コロナの感染拡大が終息さえすれば、以前のような生活が戻ってくる。客足は増え、子供は通学し、社会は循環し始める。来年に延期になったオリンピック。予定通り開催を望むなら、今行動するべきだ。

 

 現在当事業所では自主的な自粛営業に切り替えている。

 

 極力自宅待機を求め、同席での飲食を控え、各場所徹底した消毒作業を行っている。しかし、松山市でも感染経路の不明な感染者が確認されており、また、県境をまたいで移動する者がウィルスを持ち込み、じわじわと感染者の数が増えつつある。他県では飲食店の店員が感染していた為に、その店を利用した客に感染が拡大するという恐ろしい事態も発生している。

 

 只々ひたすらに、事の経過を見つめ、都度都度判断するより他ないが、一刻も早く事態が終息するように、一人一人が、個々の事業主が、自らの意思によって自粛し、自らが犠牲となって感染拡大を食い止めよう。

 

 国中の国民、事業主が、自己の目先の利益を考えず、中長期的視野を持って考え行動することで、この国の経済を、生活を、国そのものを救済することが出来るのである。

 

 誰かのせいにせず、人に頼らず、各々で今のピンチを乗り切ろう。

 

 この国に全国民を救済出来る程のお金はなく、それは今に始まったことではない。自粛を要請しても、その救済処置として休業に対する補てんが出来ない事は、安倍晋三内閣総理大臣のせいではない。

 

 だからいいのだ。

 「全国民自粛。補てんは出来ません。ごめんなさい。」

で。

 

生き残りをかけたこの戦いに私は俄然闘志を燃やしている。