銀燈花園芸日記 -9ページ目

袋掛け

クリナムの実がどんどん大きくなってます
それは茎が曲がり地面につくほど

しかし多分同時に熟します
そうなるとどの個体の種子かわかりません
そこで袋をかけました

日が当たっても蒸れることのないよう
キッチンコーナーの網袋を掛けました
これで熟して転がって
名無しの権兵衛になるのを防げます
花粉親は推定でしかないですが
種子親は間違いありません
系統を間違わないのが改良には必須ですね

苗押さえ

梅雨入りして肌寒いような
動くと蒸し暑い長野県飯田市
ヒツジグサの苗を植えました

こんな風に実生苗が浮いています
成長すると体が軽くなり
浮きやすいようです
苗が小さい上に泥は柔らかく
植えつけても水の力で舞い上がってしまいます

そこでこんなものを考えました
アルミの針金を加工して作りました

上のループは持つところ
下の二本の足を泥に差し込み固定します

こんな風に固定しました
根がついたら抜きます
抜き忘れないためにループを作りました

これで水が溢れても安心です
浮いた苗も流される心配がなくなりました
我ながら良い思いつきだったと思います


繁殖は順調

梅雨に入りましたね
長野県はあまり蒸し暑いということがなく
雨の日は薄ら寒くなります

昨夜地元に帰りました
クリナムの花もそろそろ終わりを迎えようとしてます

立夏交配種はまだ咲いてます
例の花が開き結実する株です
新しい花茎がどんどん上がり
心配になる程です



さらに素心花は次にも花茎が控えてます
セルフ受粉も試せそうですね

そして

こんな大きな実がゴロゴロ実ってます
あちこちに配布しないといけませんね
到底育てきれる量ではありません

マイナス15度


ここ安曇野には畑のヘリに植えられた
クリナム ブルビスペルマムがあります
当地の冬はとても厳しく
マイナス15度になることもありますが
毎年花を咲かせて居ます

ここのブルビは花が上を向くようですね
以前歩道に落ちたこの株の種子を拾い育ててます
恐らく耐寒性は充分
多くの地域で育つものと思います
この耐寒性がこの個体特有なのか
はたまたブルビ共通なのかわかりませんが
小花柄が短いのは花がまとまって良いですね
この系統も確保しておく価値がありそうです

花の開きの違い

クリナムの花の開きについて
まずはブルビスペルマム

かなり開いてこんな感じ
花弁は長いのに開きが少なく
花が小さく見えます
夜に開くので蛾がポリネーターなのでしょう
開きが少なく花筒が長いことで
花の中心に虫を集中させることができます
あまり開かないのは雨対策にもなります

次に立夏交配種

花弁が後ろに向けて反り返ります
花弁の長さが仮に同じでも
そり返るまで開くと花が大きく見えます
これは観賞用には良い形質です
この個体は稔性もあるので
次世代の祖となりえます
そろそろ名前をつけても良いかなと思ったりしてます

難を言えば
ブルビスペルマム特有の
花が少し青臭いこと
ムーレイの甘く爽やかな香りになって欲しかったです