【2018年3月1日執筆】

こんにちは、花木裕介です。

入院生活4日目かつ禁飲食3日目です。

さらには、大部屋生活3日(今日から個室に移動)、ほぼ寝たきり状態2日を経験しました。

この期間は、自分的には、ちょっとしたドン底体験でしたね。

「胃瘻」(いろう)といって、これから始まる放射線治療で食事が取れなくなることを想定し、胃に穴を開ける手術をしたので体はまったく動かせないわ、隣に人がいるので声も出せないわ、ストレスを感じても何も食べられないわ(点滴のみ)、隣の人のイビキで寝られないわ、加えて試験には落ちているわで、半端ない無力感に苛まれていました。

▼ガーゼの真ん中にボタンみたいなのがありますが、そこと胃がカテーテルでつながっています。腹筋を傷つけているので、笑ったり、咳したりするのも辛い。



今日、ようやく(空きが出たので)個室に移ることができ、さらには水とお茶だけは飲むことを許され、環境的にも気持ち的にも、ドン底状態から抜け出せそうな気配です(3月にも入りましたしね)。

▼今朝まで過ごした大部屋(2名用)。カーテンの後ろに他の患者さんがいるので落ち着かなかった…(良い人だったけど)



▼個室をゲット! やはり気遣いが不要になったので落ち着きます。


▼3日ぶりの喉からの水分補給。水とお茶がこれほど美味しいとは!!



振り返ればこの3ヶ月間、焦らずに治療に専念しているつもりでも、どこか「遅れている」という感覚が抜けませんでした。

今回のように体がまったく動かないことも多く、そうなると日常生活すら満足に送れません。

仕事はもちろん、自分の目標についても決めた期限を後ろ倒しせざるを得ない状況です。

頭では、「今はそれ以上に貴重な経験をしている」と理解しようとしつつも、結局は「その貴重な経験を活かして、いずれ追いつかなきゃ」と考えてしまっているんですよね。

これじゃあ、いつまで経っても焦りにつながるし、ストレスを抱えたままになってしまう。

そもそも、何に対して「遅れないように」するのか。世の中の流れに対してか、それとも、自分の年齢相応に求められるものに対してか……。

こうした考え方は、もはや自分に染み付いてしまっており、病気をしたからと言ってすぐに変えられるものではなく、むしろ、今回のように治療が辛かったり、頑張ったのに結果(試験合格など)が付いてこなかったりするときに、どうしても考えてしまいます。

「生きているだけで有り難い」

心からそう思えるようになれれば、楽なんですけどねー。

というわけで、僕の「入院という名の修行」はまだまだしばらく続きます。

とりあえず明日から禁飲食が解除になる予定なので、それを楽しみに頑張ります!!

(続く)