こんにちは、がんチャレンジャーの花木裕介です。

早速ですが、自分がもし病気になったとき、子どもにその事実を伝えられますか?

うちの子どもたちはまだ病名を伝えても、それが何を意味するのかあまり理解できていませんでした。

入院していれば病気、退院したら回復、くらいの認識だったでしょうね。

そして今となっては、治療前と変わらず思いっきり体当たりをしてくる毎日です笑。

でも、もしこれが高校生くらいともなると、事情は違っていたかもしれません。

病名を聞いてインターネットで調べるかもしれませんし、今以上に親に気を遣うこともあるかもしれません。

そんな関係性に悩む方は少なくないと聞きます。

とはいえ、周りに同じような境遇の方は決して多いわけではない…。どうしたらいいのだろう…。


か〜ささん(コミュニティ内のニックネーム)とは、子どもを持つがんサバイバーのコミュニティサイトである「キャンサーペアレンツ」を通じて知り合いました。

3年前から難治性のがんを患っていらっしゃっており、今も抗がん剤を中心に治療をされていらっしゃいます。

以前も紹介したとおり、僕はそのコミュニティの中で、このブログの内容を毎回発信しており、そこにコメントをくださったのが始まりです。

関東と東海という距離もあり、すぐに会うことはできませんが、お互いの心境をコミュニティを通じて共有しています。

そんなか〜ささんがこの度、雑誌に登場していました。

一昨日発売の女性セブンに、お子様(小6の女の子)とのことが書いてあると人づてに知ったのですが、買ってみてびっくり。

なんと7ページの大きな扱いで、お子様ががんの自由研究を手掛けられたことを中心に、親子のやり取りなどが紹介されていました。



特に、父親も祖父も祖母もか〜ささんの病気のことを知っているのに、お子様だけが知らされなかったことによって、その事実を聞いたお子様自身が疎外感を感じられ、感情的になってしまったというくだりは印象的でした。

普通なら、自分は子どもだからこれまで隠されていても仕方ないと思うところではないでしょうか(少なくとも昔の自分はそういうタイプでした)。

でも、か〜ささんのお子様は違うんですよね。疎外感というのは、10歳そこそこにしてすでに自律されているからこそ生まれる感情であり、そのお子様が、後にお母さんのサポーターとして、がんの研究を始めたというストーリーに、いち読者として考えさせられるものがありました。


「あれはするな」
「なんでこんなことやったんだ」
『この子には本当のことを言ったら傷つくだろうからやめておこう』

僕たちは子どもたちの将来を思い、ついつい口を出したり、言うべきことを言わないでいたりしてしまうものですが、本当はもっともっと子どもたちのことを信じてもいいのかもしれないですね。

そんなことを考えさせられる記事でした。

最近、か〜ささんはコミュニティを通じて、僕にこうメッセージをくれました。

「リブストロング(live strong)!」と。

それは病気であろうとなかろうと、僕たち親すべてに向けられたメッセージのような気がします。

(了)