「凄まじい試合」があります。
上手く言葉には出来ないのですが、感動で胸を打つ、心を打つ試合。
個人的にまだまだ見てきた数を誇ることは出来ませんが、
その中でも間違いなくこの試合もその「ひとつ」。
鯖江志士樹館道場(福井)×全米剣道連盟(米国)。
それは、今から3年前(2018年)の夏。
舞台は日本武道館、第53回全国道場少年剣道大会、第3試合場、二回戦。
先鋒、次鋒戦を終え、もはや一方的な展開になるかと思われました。
鯖江志士樹館道場の前2選手が果敢に戦うも共に二本負け。
そして、続く中堅選手も開始一分未満、一本を先取され・・・。
(鯖江志士樹館道場の名誉のために。彼らはこの大会コート優勝を果たし決勝トーナメント進出。
同じく出場していた福井養正館と共に、見事全国ベスト16に輝きました(!)。)
全米剣道連盟、とにかくどの選手もパワーとスピードが凄い(!)。
そして「一本取る技」を熱心に研究、鍛錬して来た跡がそこかしこに見受けられます。
さらには遠く海を越え、聖地日本武道館、道場全国大会に挑むその想い、情熱。
誰もが彼らはこのシード初戦を難なく突破し、この大会の台風の目になるのでは、
と感じ始めた矢先・・・。
同じく情熱を持って剣を磨いて来たのは彼らだけではありませんでした。
志士樹館道場、中堅選手、先制された20秒後に一本を取り返すと(!)、
試合終盤、お相手の遠間からのコテメンにそのままメンを打ち抜き勝負あり(!)。
そして、副将戦・・・。
この少年が、登場します!(右側、赤)
脩二先輩!!
開始直後に前へ(←)。ほとばしる「攻め」の意識・・・。
ツバぜりから・・・。
おおっ!!
やや浅いか!一本には至らず・・・。
そして、手元が上がる一瞬を必ず狙ってくる、全米剣道連盟選手たち!
このコテ技が試合のカギになります。こちらも浅いか。
さらには、やはりどんどん押し込んでくるこのフィジカルの強さ・・・(!)。
狙いどころは相手を崩しての・・・。
再びのこのコテ・・・!!
一本!!シンプルにして強力・・・。
さあ、何を思う脩二先輩。
『剣道とは(←)、
”攻め”から始まる(←)。』
さあ、気持ちで押されたように(?)下がるお相手が「今」頼る技は・・・?
・・・コテに対して、コテッ・・・!!
メンッ!!!
(「身体の反射で打つのだと思います。」by脩二先輩)一本!!
さあ、勝負。
猛攻、雨、降りやまず!!
お相手もここに、戦いに来たのだ!!
打ち返す!!
同時にそれは・・・。
手元が上がる時。
得意なコテは。
こちらも同じ!
逆転、勝利!!
そして、鯖江志士樹館道場、続く大将選手も二本勝ち(!)を収め
最後の技もこれまたコテメン(!))、チームも大逆転勝利、一気に
決勝トーナメントまで駆け上がって行ったのでありました・・・(!)。
本当に、感動(笑)。脩二先輩の御父上にたまたま貸して頂いた試合の
動画でこれほど心揺さぶられることになろうとは。
そして何より、鯖江志士樹館道場の選手たちの「その場所で」戦える、
積み上げられた彼らの剣道の「総量」に感動。まるで関係のない僕も娘も
映像に引き込まれ、最後まで一緒になって声援を送ってしまいました(笑)。m(--)m
またお相手の全米剣道連盟の選手たちも本当に「勝ち」のみにこだわれば
別の手段もあったはずで、しかしそれを良しとせず正々堂々と最後まで
勝負の剣道を継続、同じく感じるものがありました。
本当に両チームに拍手、素晴らしいものを見せて頂きました。m(--)m
コテメンシリーズ、第3弾に続きます(笑)。
そして、福井県嶺北、とんでもない量の雪が降りました・・・。
娘を探せ状態(笑)。ほぼほぼ一週間ぶりの外出・・・。
ちなみに3年前の豪雪。一気にまとめて降る(振る)のは本当に
竹刀だけにしてほしいです(こちらは毎日振って良し、笑)。