「それなら、これやってみない?」

 

体育館道場のこちら半面、少年剣道の稽古を背景に、

娘と、僕と、そしてこの夜、防具を担いでやって来てくれたのは、

OBの脩二先輩、高校2年生。忙しい合間を縫って。

 

引き技の研究の話になり、今話題の「ほぼツバぜり禁止」の

ルール改正に親子で頭を悩ませている、と相談。

 

実は、結構に引き技が得意な娘。

(決まる決まらないは別問題で(笑)。)

 

特に最近はツバぜりの解消中や、近間の相手の意識が逸れる

微妙なタイミングで後ろに打つ(地区新人戦決勝で打った技も

そうでした)、というところを狙って練習していたので、

なかなかに困った状況に(笑)。

 

フムフムとうなづいていた脩二先輩。

 

「例えば、出ゴテを失敗してしまった

時などにも使えるのですが・・・。」

 

と、前置きしてから見せてくれた技。

 

ツバぜりから、と考えるのではなくて・・・。

 

相手の竹刀を殺しながら素早く間合いを詰めて・・・。

 

ツバぜりに「成る」ところから・・・。

 

瞬時、相手を崩し・・・。

 

崩された相手は高確率、手元が上がるので・・・。

 

鋭く引きドウ・・・!!

 

目線を切らずに思い切り決めて・・・。

 

残身!!

 

見てしまえば、崩しての引きドウか、と納得が行くのですがさにあらず。

 

この間合いの入り方や、溜め方、崩し方、決め方にも様々なコツがあり、

さらにはバリエーション、他の技への展開など可能性も無限大。

 

何より、「ツバぜり」は無くなっても「ツバぜりからの技」は無くならない、

と喝破してくれたのは本当に光明、勇気を頂きました。

 

そして、「繋ぐ意識の技」として相手の打ち終わりを狙ったり、また同時に

自分の技を尽きさせない引き出しのひとつとして、例えばこういう技を

準備、稽古することの大切さも同時にレクチャー。

 

 

こちらからの質問もカメラ目線で熱心に解説頂きました(笑)。

 

「正直、この技は狙えますよ。

後は練習あるのみです!」

 

ニッコリと脩二先輩。

 

「まあ、弱点もあるんですけどね(笑)。」

と、御父上。

 

「実戦で出してるところも、動画ありますよ?」

 

おお!ぜひぜひ!と後日見せて頂いた動画が・・・、これまた想像を超えて

凄かった(また追って書いてみたいと思います)!

 

かつての松岡を代表する超剣道少年(笑)、脩二先輩からの贈り物。

 

引き継ぎたい。

 

本当に、難しい状況の中でも、頑張っているといろんな人が声をかけてくれる。

見ていてくれる。

 

やらねばなりません(笑)。

 

僕もひたすらドウを打たれ続ける覚悟です(笑)。

 

与えられた環境で、一歩一歩。

 

頑張ります。(^-^)v