スーパーのゆでうどんはなぜ美味しくないのか。

言い切っちゃっていいかな～と思いつつ。

うち（花川製麺所）がゆでうどんをメインに作っている関係で、
たまにはリサーチと思い、スーパーでうどんを買ったりする訳です。

でもほとんどのゆでうどんが「まずい」（あ、また言っちゃった）。

僕自身は、自分で作っていて、
機械で作るゆでうどんだって美味しく作れるし、
手打ちうどんだって美味しいのが作れると思ってます。
（自画自賛ですが・・・）

というか、ちゃんとした材料を使って、
きちんとした工程で作れば、美味しいものは出来るはず。

ちなみにどうまずいのかというと、
一番の問題は食感だと思うのです。

ほとんどのゆでうどんが「固い」んです。


この原因は、


作り手が「手打ちうどん」の食感を目指してるから


ではないかとにらんでおります


実は、手打ちうどんの「コシ」をゆでうどんで出すのは、
理論的に不可能。

手打ちうどんの「コシ」は、ゆでてから時間が経過すると
自然になくなっていくものなのです。

それを無理に「それっぽく」しようとすると、
「固くする」しかないと思うんですよね。

もしくは一時期はやった「タピオカでんぷん」を入れてみるとか。

でもうどんの美味しさってのは、打ち立ての「手打ちうどん」に
感じられる「コシ」だけではなくて、

「小麦粉の香り」
「小麦粉の甘み(うま味）」
「麺の表面のなめらかさ」
「だしののり」

など、いろんな面があるんです。

６０年間ゆでうどんを作り続けた「花川製麺所」の
三代目として、「美味しいゆでうどん」ってのを、
もっとみんなに知ってもらいたいと思います。

ただ、世に出回っている「ゆでうどん」が美味しくないせいで、
「ゆでうどん」全体が低く見られるのがちょっと悲しいのです。

「温かいうどん」にフィールドを限定すれば、
上に書いたような「コシ」以外の麺の美味しさが際立つから、
ゆでうどんだって、手打ちうどんに負けない味が出せるんだけどな。


うーーーーーん。


この件はまた書きます。

長くなるので今日はこのへんで。

ではばいなら

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