先日久しぶりにあった英国出身の友人が、
キリスト教者であることをやめた、と言っていました。


理由を尋ねたところ、

「人間学・哲学を追究すればするほど、本来宗教は必要ないという結論に至った」と。


宗教で教えられるようなことは、人間は本来生まれながらにして持っている、
だからあえて宗教は必要ないのだ、ということでした。


確かに、1歳10カ月の花や、その回りのお友達を見ていると、
人間には生まれながらに、仲間意識、社会意識は備わっていることが見てとれます。


花は、美味しいものを食べる時、
必ず回りの人と分けあわないと気が済みません。


自分が一口食べると次は、「パパ、ママ、ジジ」と言い、
皆で一緒に味わって、美味しいね、美味しいねと感じあいたいのです。


例えばハナハウスのリトミックのクラスでは、
お友達が落としたスカーフを、1歳9カ月になる女の子が拾ってくれたり、

ダダをこねるお友達に、2歳の子が手を差し伸べてくれたり、
年下のお友達を優先してあげたりする子どもたちの姿があります。


驚くべき風景です。


助け合い、分かち合いというのは、人間社会が作った社会のルールとして存在するものではなく、
本来、本能であることが、こどもたちを見ていると、よく分かります。