16歳の所信表明-②
5年生になり、生活が受験勉強一色になる前は私と娘の生活は、「ハナハウス一色」でした。「こどもたちの心をワクワクさせる学びを届けたい」その一心で、これまで本当にたくさんのクラスを開講してきました。Art,Cooking,Science,GeographyMath,Programming,Graphic Narrative PlayBuilding,Play Life,Drama,Danceなどなど・・ハナハウスは小さくてもこどもたちの「えー!」と言う発見の喜びで溢れていました。-----今日娘が学校から帰ると、夏に開催される高校生のための「次世代リーダー養成塾」の応募書類を見てほしい、と私に送ってきました。その中で、「あなたはどのような大人になりたいですか?」という問いがあり、そこに、こう書かれていました。------「初心を忘れないという言葉があります。一般的には自分が何かを始めた時の最初の気持ちや目標を忘れないで原点を大切にすると意味です。では、人生においての初心とはなんでしょうか。私にとっての「初心」とは幼少期の頃に持つ「わくわく」「どきどき」や「なんで?」、すなわち幼心ならではの好奇心や希望、純粋さなど日々の生活に彩りを与えてくれる感情です。(中略)自分が抱く感情、とりわけ好奇心から生まれる心のきらめきを大切にしたい。それらの存在を隠さず、忘れずにいつでも心のどこかに置いている大人になりたいです。」-----あぁ、娘はハナハウスで育ったんだ。受験一色の時期があっても、幼児期に育ててきた「ワクワク」の芽はまだ息を続けていたんだ。そう思って、胸が熱くなりました。娘には、3歳からハナハウスで共に育つ1つ年下の幼馴染がいます。彼もまた、ワクワクの芽を驚くほどの知性と共に育て続けています。ハナハウスで出会ったかけがえのない「ワクワクの仲間」たちといつか起業するんだ、と日々話す娘の顔はもう親にはどうにもできないワクワクに溢れています。「あなたの夢は何ですか」という問いに娘はこう書いていました。-------私の将来の夢は起業して自分の会社を持ち、経済的自由を得ることです。経済的自分を得ることで、自分がやりたいと思うことに思う存分挑戦したいと思っています。私の両親はどちらも起業しており、祖父も起業はしていませんが会社を経営する立場でしたので、私も自然と起業やビジネスに興味を持つようになりました。幼い頃から両親を見る中で、もちろん大変そうだと思う事もあります。トラブルが起きてお客様の数が減ったり、コロナの時期にはその影響も大きく受けました。時々親の愚痴を聞く事もあります。しかし、そうした愚痴も含め、親と様々な意見交換をする事は私にとって楽しいことです。会社を経営するのはとても大変そうですが、それと同じぐらい信頼ある頼もしい仲間たちと仕事をしている姿が何より楽しそうです。そうした環境の中で、私も起業する事を将来の夢として考えるようになりました。(略)-------私がかけがえのない仲間を与えられたように娘の未来にもまた心から信頼できる、かけがえのない仲間に囲まれていますように。3歳の頃。いつも一緒にお仕事をしてきたね。