※この記事には、

新しく書き直したバージョンが存在します↑

 

 

 

1番最初にこの症状を自覚したのは、

中学2年の体育の授業の後だったかな。

なんだか声が耳に響いて。

友達に、『なんか耳が変』と訴えた。

『声が響くの。たまに無い?』

って聞いたら、

『無いよ〰️』って。

でもその日はそれで終わったのかな。

 

逃れられなくなってきたのは、

平成16年。

当時、服用していた薬の関係でものすごく太っていた私は、

一念発起ダイエットを決意。

1年で20キロ近く体重を落とした。

新しくバイトも始めて、朝、満員の通勤電車に乗って出かける。

早いと、その電車の中で、ブチッと音がして、

自分の呼吸音が耳の中から聞こえる。

『うわ、まただ…』

確かめるように小声で

『あ、あ』

と発声。本当に誰にも聞こえない、小さな声。

自分でも、出てるのか出してるのか、

フツーならわからないような、可擦れてるかどうかもわからない声なのに、

自分の耳には、

塞ぎたくなるくらい大きな音で届く。

 

この不快感だけは、

なった人本人にしかわからないと思う。

だって、痛くも痒くも無いのだから。

 

当時は良く、

1日中飛行機が真上を飛んでる感じ、

とか、

耳の中を風が吹き抜けてる感じ、

などと比喩されていたが、

『風が吹き抜けてるなんて心地良いじゃない♪』

と私の母は言った。

その日から、家族以外にはこの病気のことを隠し続けた。

 

接客業だったから、声を出すのが辛くて、

だけどやるしかなくて、

逃げられない気持ちになる。

売り上げが悪いと、

私が声を出していないせいだと呼び出されて怒られた。

当時ハラスメントなんて言葉無かったしえーん

 

どうやったら改善するのか、

インターネットで検索してみた。

 

『自分の声 響く』

 

約20年前と言えど、2004年ですから、

ネットが普及して5年の時がたっています。

もう大体の事がネットで調べられるようになっていた中で、

上の2つの単語を入れて出てきたページは、

たったの2ページ。

サイトに及んでは、5個、あったかな…魂が抜ける

 

コレを読んでる方ならきっとご存知の、

·耳管開放症のホームページ

·荻窪の山口耳鼻科のホームページ

·杏林医大の守口先生のページ(当時)

·東北医大の何かw

 

…くらい。うろ覚え(( ̄▽ ̄;;)

 

ソコから得た情報は、

病名が耳管開放症だということ。

マイナーすぎてそのへんの耳鼻科医でも知らないということ。

治療法は確率されてないということ。

ダイエットが悪いということ。

 

つまり、為す術なし。

 

これが、この先ずっと続く絶望の始まりだとは、

本当に思わなかったil||li_| ̄|○ il||li