サボテンの中には香りを出すものがあります。
香りの有るサボテンは主に夜咲きで花色が白と大体決まっています。
ディスコカクタス属、セテキノプシス属の奇想丸、エキノプシス属が該当します。
ディスコカクタス属ギガンティア
ギガンティアの花
サブデヌダータの花
夜は光が無いので虫を集めるために色は役に立たず香りで虫を呼ぶためと思われます。
肝心な香りのことですがほとんどが揮発物のような感じで香水のような甘い感じはしませんがすっきりした感じです。
匂う範囲はサボテンに近くに行くと何か匂うなという程度で開花直後が一番匂います。
他には無いのかというと実は交配種(主にエキノプシスをかけたものに多いような気がします)にも香りのある物が時々あります。
ただ交配種のにおいはあまり良い匂いではないように感じます。
私のところで一番良い匂いのするのはキナンクム属のグランディディエリーです。
キナンクム属も多肉植物の一つで水分の蒸散を防ぐため葉っぱは成長期に2~3mmの葉を出しますが知らないうちに無くなって軸だけの徹底した植物です。
そんな事も有り観賞価値はまったくありません。
ところが花が咲けばビックリするほどの良い匂いがします。
香水のような甘いにおいなのです。
植木市に持っていっても見向きもされないかわいそうな子ですが大した水をあげなくてもけなげに育ついい子です。
濃い赤で整った感じの良い花です(花径約7cm)。