2011年になりました。

研究や仕事についての考え方や想いを、ちょいと真面目に書こうと始めたこのブログ。


いつの間にか、研究のことのみならず、内面を吐き出すブログへと変化しつつあります。


しっかりした文章で、長めに、その時の自分の内なる感情を残していきたい、と書いてきたら、いつの間にかこんなんになっていました(笑)


だから、ダークな記事も多いし、痛い内容もあります。

リアルの私を知っている方には、現実の私とブログ上の私のイメージが大分違うかもしれません。

でも、せっかくだから、自分でもついつい無自覚になってしまう自己の内奥を、きちんと形にしていきたいと思うので、今年もお付き合いいただけたらうれしいです。


2011年、好転しつつ深まる一年になりますように。

安田雪『「つながり」を突き止めろ』(光文社新書、2010年10月)のあとがきに、興味深い文章がある。



あとがきのタイトルは「橋を燃やす」。

著者は中年の社会学者だが、この本を執筆している最中に、離婚を経験したという。

そのときに思い出した言葉が、「Burn the Bridge!」(橋を燃やせ)なのだそうだ。


彼女の師が、結婚離婚を繰り返した際によく言っていた言葉で、「どうしようもないときは、橋を燃やすしかない」(=自らの手で、関係を断ち切るしかない)という意味だそうだ。



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私はよく、「人と人との関係」について考える。

就中、男女の関係=結婚・離婚について考える。



関係が深く長くなるほど、断ち切ることは難しくなる。

だからといって、こじれた関係は、そのまま何事もなかったかのように続けることもできない。


橋を燃やせば関係は終わるのか――。



今の時点では、わたしの答えはNOだ。



燃やせない、石の橋もある。

燃やすことによって生じた灰や煙のにおいが、体中に染みついて取れない場合もある。

燃やした残骸は、どうしたって足下に残る。

燃やすときに、自らのつけた火で、火傷を負うかもしれない。



だから関係を築くのはこわい。

壊せないものを作ってしまうのはこわい。

ごく身近で、「燃やせない橋」のなれの果てを見続けてきた弊害かもしれないが、どうしてもダメなのだ。



好きだと思える人に、あるいは、好きだと思ってくれた人に、何度も橋を架けようとしてきた。

けれどやっぱり、未だに、この年になっても、どうしてもこわい。



対岸で手を振って、大声でおしゃべりをいるだけのほうが、きっとお互い幸せなんじゃないか、と。





研究友達と久々に会い、研究のことや将来のこと、恋愛のことについて話し合った。

研究分野は違えど、考え方はとても似ていて、共感するところやリンクするところがたくさんある。



「研究って、苦しいけど私はやめようとは思わない。考えることを辞めたくない。」と彼女。



確かに。
学ぶこと、考えることを辞めることは、もう出来ない。一度そういう生活をしてしまうと。



そして、「同業者に恋をするとね、その人の能力や考え方に近づきたいと思えるから、研究がはかどるよ。尊敬出来る人を好きになるよね」とも。


そーだ!
尊敬出来る人は惚れます(笑)


普通、女子って、自分に対して優しいとか、何でも言うことを聞いてくれる人がいい、というけど、わたしたちは、「自分に何をしてくれなくても、考え方が尊敬出来て、ストイックに何かに打ち込んでいる職人的な姿に惚れる」という意見で一致。変かもね(笑)



若手の女性研究者には、2タイプいる。


ひとつめは、家庭に入って、自分の居場所を確保してから研究を続けるタイプ。学会から一歩退くことにはなるけれど、家庭や家族という大きな支えを得ながら、穏やかに研究ができる。


ふたつめは、自力で自分を鼓舞しながら、ひとりで走り続けるタイプ。学会の一線で活躍出来る可能性は高いけれど、人生の崖っぷち度も高い。


どちらも、メリットデメリットがある。どちらがいいのかにわかには決められないけれど、ことあるごとに、「女性はいざとなったら結婚があるしね」と言われるのは、やはり納得が行かないし理不尽だ。


そんな生半可な気持ちではやっていない。

研究や就職が上手く行かなかったからって、結婚に「逃げる」気なんてさらさらない。(逃げられる相手がいない、てのもあるけど(笑))

結婚するときは、自分がしっかり自立できて、研究も軌道に乗ったとき。

そして、本当にその人のことを尊敬できて、一緒に向上していけると確信できたとき。



少なくともわたしは、常に「崖っぷち」の気持ちでいる。

崖から落ちたって、クッションなんてない。だから、落ちないように必死なのだ。


「崖っぷち」


ある意味、清々しい言葉だと思わないだろうか?

そこでどれだけチカラを出せるか。
度量が試される瞬間だ。