今、どのあたりにいるのだろう?
途中立ち寄った店でおすすめの場所を聞いてきたが、脇道が多すぎて悩んでた。
場所を確認しようとトレイル入口の地図を見ていた時だ。森の中から犬を連れた男性が現れた。
園内では犬の立ち入りが制限されているが、少々様子が違った。
↓犬おことわり
・犬はリーシュに繋ぐか、檻や車に入れること
・トレイルから外れない
一旦野放しになると生態系を脅かすのが理由だ。
犬を同伴している人が多数見かけたが大抵リーシュに繋いでいた。
が、小さな犬がトレイルから奥へ走って逃げ出す瞬間を見た。大声で叫び追いかける飼い主。
このエリアでは昨年1年間に20頭程の野生化した犬が捕獲・処分されている。
さて森から現れたのはRick and James
週に数回森に入る二人(この表現が相応しい)はAvenue of the Giantsのすぐ北の町に住んでいる。行先に困っていると伝えたら、現在地の確認から時間に見合うポイントなどを説明してくれた。
さらに、私が他の公園も歩いてきたことを話すと「案内するよ」と言ってくれたのだ。
'Ok, I believe you.'
'I trust you !'
ジャーマンシェパードのJamesは体が大きい。日本の警察犬の1.5倍近くある。
私のSENTRAでは狭いのでRickの車で移動だ。Jamesは人の言葉を理解しRickに忠実だった。
彼はService dogと呼ばれるタイプの犬で、子犬の頃にトレーニングを受けている。
二人はアクシデントで一度離ればなれになったが、数か月後にJames自らRickの元に帰ってきた。
以来二人は二人三脚だ。いや5脚かな(笑)
ところでRickは旅好きでヨーロッパ、アフリカ、東南アジアを中心に数十か国を旅したらしい。今はこの場所が好きでどこにも行きたくないという。そこまで自分の居場所が好きだと言えることが羨ましい。Trinidadで出会った
Tomもそうだった。
彼らの説明はそれぐらいにしておく。
ここは
Humboldt Redwoods State Park 中央に位置し、
Old growht Redwoodが占める総面積ははRedwood National Parkに次ぐ。
園内ではパークレンジャーに加えボランティアの人達が観光客に森について説明していた。
ほどよくお店もあり、北のRNSPに比べて観光客が入りやすい雰囲気が漂っていた。
私が経験したことはこの公園内のごく限られた範囲だが、二人のおかげで有意義な時間を過ごすことができた。感謝の気持ちに日本の風景を添えて、クリスマスカードを贈るつもりだ。
下の地図はHumboldt Redwoods State Park/中央の赤のラインがAvenue of the Giants
その距離約30マイル、アメリカ国内でも人気のドライブコースの一つらしい。
余談にだが、地図に車椅子マークがあれば乗り入れ可能である(ここに限ったことではない)。
変な話し、体が不自由になったらこのような場所には来れないだろうと思っていたのだが、
小川沿いの木陰で車いすに乗った3人の老女を見かけた。
挨拶をすると、「私たちの写真とりたい?」と聞かれてしまった。本当は一緒に写りたかったけど、
大切な時間を興味本位で邪魔するような気がして丁重におことわりしたが、彼女たちの穏やかな笑顔を見たら地図の意味がわかった。
詳細な地図はこれ↓
まず向かったのはFounder's Grove
ここの見どころはThe Dyerville Giantといって1991年にはCoast Redwoodで最大と記録された。
1972と古い記録がある。
•362 ft. in height (高さ108.6M)→ 最高370ftまで成長したと思われる
•17 ft. diameter (直径5.1M)
•52 ft. circumference (周囲の長さ15.6M)→ このあと54ftまで記録
•Possibly 2,000 years old (樹齢2000年)
重量は満席のボーイング747より重かったらしい。
あちらこちらに大きな木が立ち並び、小人になったような錯覚を起こすが写真を取り損ねた。
公園の案内をしている
サイト の写真で代用する。
今となっては倒れてしまったのだが、良く見れば表面に新しい命が芽吹いてる。
何も終わってしまったわけではない。
歩くほどに大きいのが普通になりそうだが、
とても見上げきれない。
次にここから西のBull Creekを目指すときRickが言った。
「いいかい?これから温度が高くなるし、植生が変わるんだ。良く見てるんだよ。」
Avenue of the Giantsを横切るとEel River沿いの道に出た。川を下に見降ろすから辺りは光が差込やすくなる。すると当然のことながら植生が変わり広葉樹林も目立ち始めた。
車内の温度は55Fから72F(13.2→22℃)へ変わった。日本の残暑のような蒸し暑さはなく爽やかだが、クーラーがつくと後部シート(トランクスペース)ではJamesが気持ちよさそうに眠っていた。
しばらく行くと再び木立に挟まれた駐車場に着いた。
これから歩くBull CreekはEel Riverにかかる小さな橋を超えたところにある。橋といってもさほど大きくないのだが、雨季になると水没するためあと2週間もすれば撤去されるという話しだった。
人は橋を渡り、Rickは川で水浴びを済ませてトレイルに入った。
ここもまた大きな木が立ち並ぶが、行く手に倒れた木に立ち止ってしまった。
「こんなの見たことない・・・」
Fouder's Groveのそれよりはるかに大きいのだ。
「写真とってあげようか?」
「もちろん!」
ごそごそと穴へ降りると興味深そうにJamesが見に来た。
「おいで」といっても穴には降りず、変わりに良い按排に立ってくれた(笑)
この木は数か月前に倒れたばかりだという。私は大きな根にただただ驚くばかりだったが、
Jamesは「家にいても森の中木が倒れる音が聞こえると配になるんだよ」と言った。
大抵は寿命で木が倒れるのだが、周辺の木を巻き込むことがあるからだそうだ。
ついでに彼の家は300(!!)エーカーの敷地の真ん中にある。何でも半端なく大きい。
そして待ち受けていたGiant Tree
この石碑によれば1991年の記録だが、
高さ 363ft
周囲 53.2ft
樹冠 62ft
いまから20年も前の記録だから、現在はもっと成長しているだろう。
人気のエリアだ。トレイルはもとより、この木のダメージは相当に大きい。
根元と通路には地面から高い位置に板が敷き詰められていた。
日本語で「寄らば大樹の蔭」といえば、良い意味ではない。日和見主義と似ている。
しかし文字通りの大樹GIANT TREEには暖かな感触と寛大さがあった。
大きくても、威張っていないところが好きだ。