ゴールドだった歌声 ABC

正月寄席の番組でゴールド・ラメな衣装でお馴染みの横山たかし・ひろしのお坊っちゃま漫才を見た数日後、こちらもゴールド・ラメな衣装でお馴染みだったマーティン・フライ率いるABCを観にビルボードライブ東京へと出掛けてきました。
2016年、ニューロマ事始めです。

ニュー・ロマンティックというよりも、「ニューロマンティック・シーンの終焉を待ってデビューした」と当時マーティンが語っていたように、彼らもまたポスト・ニューロマの旗主として、そしてMTVブームにのってブリティッシュインヴェイジョンの中心となり一世を風靡。日本へも過去1983年に来日公演を行っております。
映画のオープニングのようなオーケストレーションではじまるShow Meで幕を開けたビルボードライブ東京での初日。
円熟味が増したマーティンの歌声にのっけからしびれた。
上手い! 上手すぎる…!
高い演奏力とルックスでマーティンを支えるバックメンバーも素晴らしかった!
(マーティン以外にも80'sレジェンドのバックを務めていたり、ソロアルバムを発表されてるメンバーもいるようです。)
新曲も披露されましたが、こちらもゴキゲンなABC流ホワイトファンク・ナンバーでした! 制作中の最新アルバムが待ち遠しいです。
僕ら日本のファンとしてはホンダのスクーターのCMソングにもなったバレンタインディ(僕もDJではこの曲をよくプレイします。)も披露していただきたかったのですが、それは次回への楽しみにしておきましょう。

1stアルバムを中心に新旧織り交ぜて披露されたエレガンスなステージと1杯880円のオレンジジュースに気持ち良く酔いしれた夜となりました。
公演前にマーティンさんとお会いする事が出来たのですが、そこではスティーヴ・ストレンジのお話も聞かせてくださり、奥様とともにウェールズでのスティーヴのお葬式へも参列したそうです。

Lexicon Of Loveのジャケ写ポーズで一緒に撮って欲しいとのリクエストにも笑顔で応じてくださったマーティン・フライは心も体も大きく優しい紳士!!
奥様もハイセンスな美女でした。 そりゃあ良いラブソングが書けるわけだわ…

これからもマーティン・フライは英国を代表するシンガーとして眩しく輝き続ける事でしょう。
ゴールド・ラメな歌声は褪せる事はありません!!
「学校じゃ、知られた顔。」
物置の奥の段ボール箱の中から懐かしいカセットテープが未開封のまま出てきました!
学校じゃ、知られた顔。マクセルUDⅡ!!

当時、中学生だった僕はカセットテープはマクセル一筋でした。
もちろんトンプソンツインズのコマーシャルの影響からです!
僕にとって特別すぎるバンドのひとつでもあったトンプソン・ツインズ。
しっかりしたメロディとビジュアル面でのカッコ良さ、デュラン・デュラン、カルチャー・クラブらと共に第二次ブリティッシュインベージョンの旗手として世界を席巻。80年代を代表する極上のポップユニットでありました。

昨年11月末、トンプソンツインズのフロントマンであったトム・ベイリーの突然の来日公演も信じられないほど素晴らしかった!
赤く染め上げていた髪の毛がグレイ色になり若干ふっくらしたものの、スタイリッシュさとフロアーの奥まで届く歌声は当時とまったく変わってはおらず、28年ぶりのTokyo公演はヒットソングの数々とともに中学時代の思い出までも連れてきてくれました!
ビルボードライブをぎっしり埋めたかつてのファンの皆さんもきっと同じ想いだったに違いありません!
公演初日を見終えた翌朝、家に帰ろうと新宿駅に向かっていると、駅の近くで地図を広げているトム・ベイリー夫妻を目撃。
代々木公園と東急ハンズに行きたいんだけど…ならばという事でアラナとジョーではない三人でJR山手線に乗り込みトーキョー観光する事に。
トンプソンツインズ時代の来日ではすぐにファンに囲まれてしまい、あまり観光は出来なかったそうですが、久しぶりの東京の印象を伺ってみると、高いビルが多くなったと驚いておりました。
トムとアラナの離婚は、うちの親の離婚以上にショックでしたが、10年前に結婚された現在の奥様がとても感じが良い気さくな女性でして、アーティストでもある彼女は日本の文化を大変興味深く写真に収めておりました。

英会話力も中学生のままである僕にも色々な話を丁寧に分かりやすく聞かせてくれました。
活動再開の経由、バンドメンバーの事、5人のお子さんの話、そして…ベジタリアンの重要性!
現在はロンドンとフランスとニュージーランドで暮らしているそうです。(余談ですが、ロンドンのご自宅はイギリスでも由緒ある建造物にお住まいです!!)
気になるトンプソン・ツインズとしての今後を伺うと、夏に5回の大きなフェスに出演し、その後の事はまだ分からないなぁーと苦笑い。彼のペースでアーティスティックにゆったりと活動していくようです。
ポップス界へのカムバックを世界中のファンが大歓迎。
トンプソンツインズとしての新曲を楽しみに待つ事にします!

その後、嬉しい事に手作りのカードやメールを頂くようになりました。先日も奥様からメールが届きました。昨年、お話していた夏のフェスティバルもイギリス各地で大盛り上がりのようです。そしてメールには先日トムさんの自宅へ贈ったシャツを羽織ってリハーサルされている写真が添付されておりました。
うおー! いい人過ぎるトム・ベイリー!!
早くまた僕ら日本のファンをHold Me Nowして下さい!!
