録画しておいたDVDを整理していたら、随分昔の『街道てくてく旅』が出てきました。
『街道てくてく旅』は、NHK-BSで2005年から2010年にかけて断続的に放送された旅番組で、岩崎恭子さん、勅使河原郁恵さん、四元奈生美さん、原田早穂さんなどが実際に街道をてくてく歩いて旅する番組です。
懐かしいなあ、と思いながら、今回見直したのは、勅使河原郁恵さんが歩いた甲州街道の総集編、四元奈生美さんが歩いた日光街道・奥州街道の総集編、原田早穂さんが歩いた山陽道の総集編です。
リアルタイムで見ていた時は、この4~5年後に、実際に自分で歩くことになろうとは露ほども考えていませんでした。
実際に歩いた後で見てみると、見覚えのある風景が随所に出てきて懐かしさもひとしお。
ただ、自分も含めて、多くのオッチャン街道ウオーカーが歩く様子とは、だいぶ様相が異なります。
番組では、日々のスタートで多くの人が見送り、ゴールで出迎えがあります。途中でも多くの人から声をかけられます。差し入れなどもあります。地元の人との触れ合いも随所にあります。
オッチャン一人の街道歩きではこんなことはありません。たまに飴をもらったことがあるくらいです。見送りも出迎えもありません。もくもくと一人で歩き、ゴールするだけです。
また番組での街道ルートはスタッフが設定しているのでしょう。実際に歩いている彼女たちは設定されたルートを歩いているだけで、現在の道から分岐したり合流したりする旧道の道筋自体にそれほど興味があるようには見えませんした。道標や石仏、石塔などにもスポットは当てられてなかったようです。
そりゃそうですよね。あくまでテレビ番組なのですから一般の人が見て面白くなければ番組になりません。若いお嬢さんが地元の人々と触れ合いながら歩いて旅するから絵になるのです。例えば、私がマップ片手にトボトボ歩く様子など誰が見たいでしょう。
この時に出演したお嬢さんたちは、今頃、何をしているのでしょう。たまには街道歩きをしているのでしょうか。
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中山道・甲州街道を歩いた勅使河原郁恵さん
日光街道・奥州街道を歩いた四元奈生美さん
五街道踏破を記念したスペシャル
山陽道を歩く原田早穂さん