平成27年8月22日に深大寺街道の続きを歩いたとき(⇒深大寺街道の続きを歩く(2015/08/22) )、西東京市の榎の木通りと関道が交差した先に庚申塔がありました。


事前に調べていたので、この場所に庚申塔があることはわかっていましたが、丸彫りの青面金剛であることは知りませんでした。


庚申信仰における青面金剛は天和(1681)~天明(1789)に隆盛を極め、たくさんの像が造られましたが、現在、我々が目にする青面金剛のほとんどは駒形か舟形の石板に陽刻されたもので、丸彫りとなると、ぐっと数が少なくなります。


都内にもいくつかあるようですが、私が、街道歩きで路傍に立つ丸彫りの青面金剛を見たのは初めてです。



傍らに説明板がありました。正徳4年11月に上保谷村の講中18人によって建てられ、作者は八丁堀松屋町いづみや三郎左衛門だそうです。作者が明確な青面金剛は珍しいと思います。

説明板にあるように、元は六臂だったものが、米空軍の爆撃によって三臂を失っています。丸彫だと、陽刻したものと比べて、特に手足の部分は壊れやすいでしょうね。


昭和61年に市の文化財に指定されています。



どこか不動明王を思わせるようなドングリまなこですね。



中央2手は合掌しています。



足は邪鬼を踏んでいるのですが、邪鬼を撮りそびれてしまいました。



邪鬼の下の台座には三猿と二鶏。


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