十七日目(2014/11/22) 草津～京三条大橋 完歩
この日の行程
草津宿－14.8km→大津宿－10.9km(25.7km)→京三条大橋
草津宿
平成２６年１１月２2日、いよいよ東海道歩き最後の行程です。
07:36:12前回の終着点、草津宿の中山道との追分に戻ってきました。
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国指定史跡の田中七左衛門本陣、脇本陣跡のベーカリー、田中九蔵本陣跡（知新学校跡）などを見ながら宿並を歩きます。
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各家屋には草津宿の暖簾
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宿場には造り酒屋はつきものですね。太田酒造、道灌蔵などが宿並に趣を添えます。
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１４１号線を横断すると立木神社があります。狛鹿です。
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草津川を渡って進みます。瓢泉堂に道標「右やばせ道 古連より廿五丁大津渡船」があります。ここには名物姥ケ餅屋がありました。「瀬田へ廻ろか矢橋へ出よか ここが思案の姥ケ餅」
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このあたりで、突然もよおしてきました。ちょうどセブンイレブンがあったので駆け込んだのですが先に入った人がなかなか出てこず、焦りました。
なんとかピンチを脱出、信号矢倉南で国道１号線を横断し、斜め左に入り、先を階段状に進みます。上北池公園に野路一里塚跡碑があります。日本橋から百十九里目です。08:34:16
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公園を出て、かかがや通りを横断し、ののみち保育園の筋に入り、４３号線を地下道で横断、野地萩の玉川、弁天池を越えて旧月輪村に入ります。月輪関白藤原兼実の荘園だったそうです。月輪寺に明治天皇御東遷御駐輦之所碑があります。先の月輪池の畔には立場跡碑があります。
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一里山交差点手前に月輪池の一里塚跡碑があります。日本橋から百二十里目です。前の一里塚からは５０分で来ています。途中で止まるポイントがないと早いですね。京都まで五里余りの表示があります。9:25:26
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瀬田小学校の先を左折、先の初田仏壇店先を右折、浄光寺の前を通過、おおむら内科クリニック先Ｔ字路の突当りを左折、高橋川に架かる和田一号橋を渡ります。建部大社末社檜山神社があります。
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石善前を斜め左に入り、突当りを右折し、瀬田唐橋を渡ります。いわずとしれた近江八景のひとつです。ゆっくり渡ります。
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京阪電車の松原踏切を渡り、JR西日本のとうかい-80ガードをくぐり、晴嵐商店街に入って進みます。鳥居川のあたりに一里塚があったそうですが、今は表示も何もありません。日本橋から百二十一里目です。前の一里塚からは１時間１０分です。10:33:31
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晴嵐交差点を過ぎ左に曲がると、小さな膳所城勢多口総門跡碑があります。総門跡の先の枡形を辿り、京阪電車宮町踏切を渡ると、若宮八幡神社があります。鳥居奥の門は膳所城の犬走り門を移築したものだそうです。
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神社の先を右折し、膳所商店街に入り、京阪電車瓦ケ浜踏切を渡り、突当たり奥村歯科を左折、音羽軒を右折して進むと縁心寺があります。慶長七年（1602）創建で膳所藩主本多家の菩提寺です。
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和田神社には樹齢六百五十年の大銀杏があります。関ヶ原の役で捕らわれた石田三成がこの銀杏に縛り付けられたという言い伝えがあります。神社の先、突当りのY字路を左に進み、石坐神社、桃源禅寺を過ぎた先に枡形があります。ここに膳所城北総門跡碑があります。膳所城下町の北口です。
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義仲寺です。木曽義仲の墓、芭蕉の墓がありますが観覧は有料（３００円）です。平野商店街を通り、京阪電車石場踏切を渡り、二本のＹ字路を全て左に進むと成覚寺があります。
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吾妻川に架かる常盤橋を渡り、中央大通りを横断して進むと、徳永洋品店の角に此附近露國皇太子遭難之地碑があります。明治二十四年（1891）来日中のロシア皇太子ニコライを巡査が斬り付けた事件です。
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大津宿
京町一丁目交差点です。高札場があり、札の辻と呼ばれたところです。
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札の辻を左折、国道161号線西近江路に入ります。滋賀労働局に明治天皇聖跡碑があります。ここが大津宿本陣跡です。
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天皇碑先から国道左側を歩き、京阪電車上関寺国道踏切を渡り、名神高速道路の高架下を過ぎたところに関蝉丸神社上社があります。盲目の琵琶法師蝉丸を祀っています。音曲芸道の祖神で逢坂関の守護神です。
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右手に弘法大師堂を見て進み、大きく右に曲がった先の信号で国道１号線を横断すると逢坂関址碑と逢坂常夜燈があります。この関は伊勢の鈴鹿、美濃の不破と並び天下三関のひとつです。
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国道１号線から分岐し斜め右に入り、鰻の老舗かねよを過ぎたところに蝉丸神社分社があります。
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元祖走井餅本家石標先の大津市大谷町歩道橋を渡って京阪鉄道及び国道１号線を横断し、左側歩道に合流、少し進んだところに大津算盤の始祖・片岡庄兵衛碑があります。大津算盤は明国渡来の算盤を参考にしたそうです。碑の先には車石があります。
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月心寺です。
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まっすぐ下り、右に曲がり、名神高速高架下を過ぎ、藤尾交番前を斜め左に入り、大日如来の前を通ると佛立寺があります。境内に旧屋根鬼瓦や常夜燈があります。このあたりで滋賀県（近江國）から京都府（山城國）に入ります。
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先のＹ字路が京街道との追分です。ここを右に進みます（翌日、ここを左に進んで京街道を歩きました→コチラ
）。閑栖寺の門前に車石があります。
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旧道は国道１号線の高架で分断されます。横断歩道橋を渡って国道１号線を越し、50ｍ先の竹内医院から旧道に復帰します。小関越道標があります。三井寺からのルートとここで合流します。
（一年後の平成２７年１１月２８日小関越のルートを歩いてここに出てきました⇒東海道歩き番外編『小関越え』(2015/11/28)
）
徳林庵地蔵堂があります。京六地蔵のひとつです。境内の隅に道標「伏見六ぢざう道」があります。
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その先に諸羽神社鳥居があります。四ノ宮と呼ばれ、この辺りの産土神です。
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山科駅前のホテルブライトンシティの植栽の中に明治天皇御聖跡碑があります。奴茶屋の創業は室町時代の文安四年（1447）だそうです。
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旧三条通りを進み、安祥寺川に架かる大津畑橋を渡り當麻寺を過ぎると、五条別れ道標（五条橋と三条通りとの追分道標）があります。
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枡形の名残りを過ぎ、三条通突当りを右折、小澤内科前を進み、東海道本線のガードをくぐり、京阪鉄道の軌道跡、冠木門の陵ケ岡みどりの径を過ぎ、居酒屋より道の向いにあるBER BER志佐の先、クリーニングのシガドライ手前を斜め左に入り、御陵久保町に入ります。
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日ノ岡峠への坂を上ります。街道脇に大日如来や地蔵さん。
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旧東海道石標の先で三条通と合流、その先に車石があります。
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丘の上の刑場跡に南無阿弥陀佛碑があります。明治二年（1869）大村益次郎を暗殺した犯人五名が処刑されました。
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九条山を越え、蹴上浄水場に沿って進みます。蹴上とは、刑場に向う罪人を蹴上たからとか諸説あるそうです。
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蹴上交差点を左折、粟田神社の参道脇に粟田焼發祥之地碑があります。末社に鍛治神社。粟田口は京七口のひとつで、粟田口物と呼ばれる名刀を輩出したそうです。
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右手の方向に平安神宮の鳥居が見えます。だんだん到着地に近づいています。
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左手に坂本竜馬・お龍結婚式場跡を見て進みます。白川橋の袂に知恩院、祇園、清水寺への道しるべがあります。
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大将軍神社にお参りします。
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三条大橋手前に京都御所を遥拝する高山彦九郎像があります。ゴール目前です。
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十七日間をかみしめながら、ゆっくりと三条大橋を渡ります。左側渡り詰手前二本目の擬宝珠に池田屋騒動の際に付いた刀傷があります。
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三条大橋を渡り終えました。これにて旧東海道踏破です。15:29:41
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実にいい加減、適当に歩き始めましたが、なんとか歩き切りました。ありがたや、ありがたや。
歩く気持ちさえあれば、誰でも東海道は歩ける！
本日のポイントの画像とコメントはこちらをご覧ください。
（こちらのほうが見やすいと思います。）
↓
http://twilog.org/hanagamankaida/date-141122