「グレイテスト・ショーマン」を観てきた。ミュージカル映画は基本的に好きだ。歌ったり踊ったりすることは最高だから。映画は歌やダンスの喜びに溢れていて、鳥肌が立つ瞬間が何度もあった。最大瞬間風速の大きい映画だな、と思った。謎のタイミングで象が現れては謎の効力をもらたして画面から消えていった。楽しくて後に何も残らないのも含めてショービズといった感じで、そこまで演出によって作られたものだったらすごいなと思ったのだが、果たしてどうなのだろう。あと象ってあんなにお利口なものなのかなとか、サーカスの象って実際見たことないなとか、象を乗りこなす父親格好良いなとか思った。ヒュー・ジャックマンの次に目立っていたのは象だった。
楽しいけど後に何も残らないものに対して、どんな感情を抱けばいいのかわからず不安になる時がある。その点ディズニーランドは良い。楽しくて後に何も残らない、というのが行く前からわかりきっている。先日ディズニー嫌いの人とディズニーランドに行った。案の定何も残らず、写真は残り、実際楽しかったのでわたしは満足した。ディズニーランドが好きだと言って君に軽蔑されてみたかった、そんなコピーが浮かんだけどこの先使えるような未来が全く見えないので此処に記しておく。誤解を生みそうなので書くと、わたしはディズニーが大好きです。
一緒に仕事をしている人に去年の夏ダムに行ったことを話すと、俺ダム好きなんだよね見ても何も残らないのがいい、とさらりと言われて吃驚した。君はもっと当たり障りの無い何も残らない会話を人とした方がいいと、好きな物書きに言われたこともあった。何も残らない、というものがわたしにわたしの知らない感情をもたらしてくれる可能性があるのかもしれない。しかしそんなものに可能性を見出してどうするのだろうとも思う。次は「シェイプ・オブ・ウォーター」が観たい。ひとりか、もし映画がつまらなかった場合につまんなかったねと言える人と観たい。