紙上法廷

衣刀信吾 光文社 2026年8月



 

 

法曹を中心とした趣味のミステリー愛好サークルが、創立10周年を記念した同人誌にリーガルミステリーの短編を公募する。
・なぜ、内縁を解消するのに入籍する必要があるのか?
・発作を起こした父親を放置した行為は、殺人罪に値するのか?
・死因によって相続人が変わる奇妙な遺言書――自殺か、事故か、殺人か?
・瀕死の被害者は、なぜ死に際に絨毯を気にする伝言を残したのか?
タイプの違う魅力的な謎を備えた四編の応募作に、サークルメンバーからなる選考委員たちは難しい選択を迫られることになる……。
こんなリーガルミステリー読んだことない! 連鎖する謎に導かれた先に待っていたものとは。




ミステリーサークルに応募された作品。


-内縁の妻から、内縁の解消の前に入籍してくれという。なぜ?


-心筋梗塞で倒れた義父を助けなかったのは、殺人罪になるのか。


-『私が自殺したときは⚪⚪に

私が事故死したときは⚪⚪に

私が殺された時は⚪⚪に全遺産を相続させる。』

という遺言書。


-『絨毯が汚れている。綺麗に片付けて』という死にまぎわの電話の意味は?


このような内容の作品、

その短編を読むだけでも、わくわくする。



応募された短編4作品が法律に沿っての内容であり、読み応えがある。


それについての選考委員会での話し合いが、作品を深く理解するのに役立っている。


選ばれたのはどの作品か。


話はここで終わりではなく……

これまでの話のつながりや時系列、人間関係など、ひとつひとつ、細かいところまで検証するような伏線回収。

おもしろい話の構成だった。


お気に入り度⭐⭐⭐⭐