タクジョ!あしたのみち

小野寺史宣 実業之日本社 2025年11月



 

 


客さんと交わす言葉が道しるべになる――やさしい明日にあなたを運ぶ お仕事×青春小説!

タクシードライバーが不要になることはないと、わたしは勝手に思ってる。高齢のお客さんや外国からのお客さんに対して、人、が不要になるとはとても思えないのだ。(本文より)

終電を逃したアラフォー女性、危篤の母親の病院へ急ぐ息子、崖っぷちのプロ野球選手……タクシー運転手は、目的地までお客さんの人生にそっと寄り添う。「人と関わる仕事」への誇りを抱き、誠実に仕事に臨む高間夏子と東央タクシーの同僚たちを描く大人気シリーズ、最新刊!





タクジョ!

タクジョ!みんなのみち

続く第三弾。

高間夏子は29歳になっている。



夏子を始め、東央タクシーの人達のその後が読めてうれしい。


たくましくなった夏子の姿を見ることができてよかった。



タクシーに乗ったお客さんは……

お客さんに怒られてへこんでいる雑貨店で働く女性。


不倫相手と別れた37歳女性。


休みの日、授業公開で娘の参観をした後、取引先に苦情処理に向かう課長。


姉と僕を再婚せずに育ててくれた母が危篤。その病院に向かう男性。


プロ野球選手。


タクシー運転手とお客さん、一期一会の出会い。目的地に着くまでの会話。


お客さんとの会話が、客だけでなく、タクシードライバー自身のことをも見直すきっかけとなる。やさしい物語だ。



夏子が三十になる前に何か始めてみるか。ということで、読書を始める。



読書を始めた、

ひとりでタクシーに乗れた、

タクシードライバーと話ができた、そんな小さなできごとが、次の一歩を踏み出すこととなるのだと感じた。


夏子のおばさんが、旦那さんとケンカして、家を出てきたというエピソードも描かれ、夫婦とは何か?と夏子が考える場面もあった。


 息子がタクシードライバーになりたいと言っていることに、複雑な気持ちでいる父親のタクシードライバー。その息子と話する夏子の対応がいいと思った。


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