右から二番目の星へ

 水庭れん 小学館 2025年9月



 

 

結末に涙する、仕掛けに満ちたひと夏の物語

ノイズに溢れたこの世界で、
「大人になる」とは一体どういうことなのだろうか。

「子どもの土地」で永遠の子どもだった「その子」は、心に曇りが生まれ、ある日飛べなくなってしまった。だから、地上に堕とされた……自らの代わりとなる子を一人、連れ去るために。
夏休みの始め、青森のボーイスカウトで、スナメリが座礁した熊本の海岸で、埼玉から繋ぐオンラインゲーム内で、悩める子どもたち3人に奇妙な出会いが訪れる。いなくなる子は、誰なのか。自由と不自由のあいだでもがく少年少女、それぞれの決意とは。

誰もが経験し、忘れてしまう、「あの頃」の怒りと光にいま向き合う。
意外なその結末にきっと涙する、仕掛けに満ちたひと夏の物語。








青森-五所川原、熊本-天草、埼玉-大宮での子どもたちの夏休み。


ボーイスカウトで知り合った理砂と環。


スナメリがうち上がった海岸で知り合った海璃ときよか


オンラインゲームで知り合った大成と楓人。


カラスが話す、「子どもの土地」に行かされる、身代わりとなるのは誰なのか?

それが気になりながらも、それぞれの子どもたちの話が、興味深く、どうなるのかと話にのめりこんだ。


大人に守られている分、 不自由なこともある子どもたち。

大人の嘘や欺瞞に満ちた行動に翻弄されることも……

純粋な分、傷つくことも多い 。


大人になるとは どういうことなのか、考えさせられる内容だ。


ファンタジーでありながら、子どもたちの話は、伏線のあるミステリーになっていて、驚いた部分もあり、楽しめた。


お気に入り度⭐⭐⭐⭐⭐