息が詰まるようなこの場所で

外山薫 KADOKAWA 2023年1月



 

 


タワマンには3種類の人間が住んでいる。資産家とサラリーマン、そして地権者だ――。
大手銀行の一般職として働く平田さやかは、念願のタワマンに住みながらも日々ストレスが絶えない。一人息子である充の過酷な受験戦争、同じマンションの最上階に住む医者一族の高杉家、そして総合職としてエリートコースを歩む同僚やPTAの雑務。種々のストレスから逃れたいと思ったとき、向かったのは親友・マミの元だった。かつては港区で一緒に遊び回り、夢を語り合った二人だったが――。
幸せとはなんなのだろう。
逃げ場所などない東京砂漠を生きる人々の焦燥と葛藤!



小学生受験を描いた

君の背中に見た夢は

を先に読んだので、中学校受験がメインの話だと思ったら、タワマンに住む人達の事情を描いていて、中学校受験は、その中のひとコマにすぎなかった。


平田さやか、その夫の平田健太

高杉綾子、その夫の高杉徹

この4人の視点で描かれていて、それぞれの生い立ち、家庭の事情、仕事のこと、考え方などがよくわかる。



東京にあこがれ地方から出てきた人達。

そのみんなが成功したというわけではない。

タワマンに住む高層階に住む上流階級の人にも、低層階に住む人にも、それぞれに悩みがあるということ。見た目の印象とは違う。




平田家と高杉家と伊地知家とでキャンプ行く。

 中学校受験で争っていても、キャンプでの子どもたちの様子は無邪気で、また、子どもを通しての家同志の付き合いっていいなと思った。


卒業式での隆の答辞、よかったよ。


カバーの裏に

特別短篇「高杉隆の初恋」が収録されているらしいのだが、図書館本で表紙がテープで貼ってあって、カバーの裏、読めないよー

本返却の時に司書さんにお願いしてきたが……


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