虹を待つ彼女
逸木裕 角川書店 2016年9月
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240624/19/hanadiary/f6/1c/j/o0810108015455493333.jpg?caw=800)
圧倒的な評価を集めた、第36回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作!!
二〇二〇年、人工知能と恋愛ができる人気アプリに携わる有能な研究者の工藤は、優秀さゆえに予想できてしまう自らの限界に虚しさを覚えていた。そんな折、死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。試作品のモデルに選ばれたのは、カルト的な人気を持つ美貌のゲームクリエイター、水科晴。彼女は六年前、自作した“ゾンビを撃ち殺す”オンラインゲームとドローンを連携させて渋谷を混乱に陥れ、最後には自らを標的にして自殺を遂げていた。
晴について調べるうち、彼女の人格に共鳴し、次第に惹かれていく工藤。やがて彼女に“雨”と呼ばれる恋人がいたことを突き止めるが、何者からか「調査を止めなければ殺す」という脅迫を受ける。晴の遺した未発表のゲームの中に彼女へと迫るヒントを見つけ、人工知能は完成に近づいていくが――。
二〇二〇年、人工知能と恋愛ができる人気アプリに携わる有能な研究者の工藤は、優秀さゆえに予想できてしまう自らの限界に虚しさを覚えていた。そんな折、死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。試作品のモデルに選ばれたのは、カルト的な人気を持つ美貌のゲームクリエイター、水科晴。彼女は六年前、自作した“ゾンビを撃ち殺す”オンラインゲームとドローンを連携させて渋谷を混乱に陥れ、最後には自らを標的にして自殺を遂げていた。
晴について調べるうち、彼女の人格に共鳴し、次第に惹かれていく工藤。やがて彼女に“雨”と呼ばれる恋人がいたことを突き止めるが、何者からか「調査を止めなければ殺す」という脅迫を受ける。晴の遺した未発表のゲームの中に彼女へと迫るヒントを見つけ、人工知能は完成に近づいていくが――。
逸木裕さんの作品、最近も読んだが、デビュー作は読んでなかったので、手にとった。
人口知能と話せる恋愛ソフトが原因で、離婚に発展したからと、作った会社を訴える。
囲碁でAIと真剣勝負する。
AIはどこまで進歩をとげ、私たちの生活に入ってくるのだろう。
ここでの話は、
故人を人口 知能でよみがえらせるというものだ。
こんなことができるのか。冒涜ではないのか。
ゲームの中で自殺した水科晴をモデルにする話が持ち上がり、研究者の工藤は、彼女を調べ始める。
雨という恋人がいたことが判明するが、いったいどんな人物なのか。
言葉少なく、表情をあまりあらわさない晴はなにを考えていたのだろう。
工藤は脅迫されていたし、伏線もありミステリーに違いないが、晴と雨の恋愛、晴に対する工藤の恋愛小説の色も濃い。
工藤の晴に対する想い、脅迫を受けてもやめない、その熱意は、異常 すぎてこわいほどだった。
探偵のみどりが登場してた。
五つの季節に探偵は のみどりだ。
ここでは、工藤を心から心配する、やり手の探偵という印象だ。
この作品を書いてから、みどりが探偵となった経緯を小説にしたのだな。
お気に入り度⭐⭐⭐⭐