競争の番人 内偵の王子

新川帆立 講談社 2022年8月





 

 

謎の脅迫状に巨大カルテル、恋の予感も……この業界も私もヤバい。 ドラマも絶好調! 霞が関でも話題沸騰の「公取委」ミステリー。 著者より)全国の働き者に捧げます。仕事帰りの豚骨ラーメンのような一冊です。―新川帆立 公正取引委員会の審査官、白熊楓は、九州事務所への転勤を命じられる。ところが配属先は、前任者が次々と離職しているいわくつきの部署だった。上司のパワハラ、人員不足、慣れない土地での生活に苦しみながらも、内偵業務のエース、常盤とともに、呉服業界の内偵に乗り出す。内偵を進めるなかで、巨大なカルテルの可能性が浮上。本局第六審査長(通称ダイロク)のメンバーたちも博多にやってきて、調査を開始するが……。呉服業界を覆うぶ厚い雲を、白熊たちは取り払うことはできるのか? 『競争の番人』シリーズ第2弾、新天地で開幕!



「競争の番人」の続編。

白熊楓は、九州事務所へ転勤。

ある呉服屋に脅迫状が届いていた。白熊は、事務所に話を聞きに行く。


呉服業界の内偵に乗り出す。


九州事務所の話なので、以前のメンバーと、変わるのかと思ったら、本部も乗り出してくる案件となり、小勝負も登場していた。


白熊は、新しく赴任した事務所の人間関係や地方のしがらみの中で悩みも多い。


また、いいところは本部が持っていって、地方は、本部の下請けでしかないことに疑問を感じる。


仕事することの意味についても考えをめぐらす。



同僚の白石との会話

「なんで働いているのか、わからなくなるときもあるけどね」

「辛いことのほうが多いですけど、悪くないなって思える日もあるから」



心のモヤモヤが吹っ切れた白熊は、まぶしかった。



白熊と小勝負の距離感がなんとも~



小勝負、あいかわらず、記憶力すごいね。





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