競争の番人

新川帆立 講談社 2022年5月





 

 

ウェディング業界に巣食う談合、下請けいじめ、立入検査拒否。市場の独り占めを取り締まる公正取引委員会を舞台に、凸凹バディが悪を成敗する!

公正取引委員会の審査官、白熊楓は、聴取対象者が自殺した責任を問われ、部署異動に。東大首席・ハーバード大留学帰りのエリート審査官・小勝負勉と同じチームで働くことになった。二人は反発しあいながらも、ウェディング業界の価格カルテルの調査に乗り出す。数々の妨害を越えて、市場を支配する巨悪を打ち倒せるか。ノンストップ・エンターテインメント・ミステリー!



公正取引委員会の審査官が主人公なので、談合、カルテルの話がメインになる。


今回は、ホテルウェディングに関すること。

そこに、人が刺される事件が起き…犯人はいったい誰なのか?といった事件に発展する。



公正取引委員会の審査官の

白熊楓は、空手が得意で体育会系だけど、お人好しで情の深い。

部署異動でこの審査官となった

小勝負勉は、エリートで感情を出さない。


このふたりが一緒に仕事するが、お互い苦手意識を持ち、会話も進まない。


その後、少しづつ、相手を理解していくところがよかった。


楓と母親との関係は……

楓自身が決めたことに違いはないけれど、

母親のことを思って決めたなのに~

何かしっくりしない。



公正取引委員会の仕事について知ることができ、ミステリーも楽しめる、エンタメ小説だ。


ドラマ化されたが見てなかったけど、確かにおもしろそう。



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