サクラサク、サクラチル

辻堂ゆめ 双葉社 2023年7月


 



 

「絶対に東大合格しなきゃ許さない」――両親の熱烈な期待に応えるため、高校三年生の高志は勉強漬けの日々を送っていた。 そんなある日、クラスメートの星という少女から、自身をとりまく異常な教育環境を「虐待」だと指摘される。 そんな星もまた、自身が親からネグレクトを受けていることを打ち明ける。心を共鳴させあう二人はやがて、自分達を追い詰めた親への〈復讐計画〉を始動させることに――。 教室で浮いていた彼女と、埋もれていた僕の運命が、大学受験を前に交差する。驚愕の結末と切なさが待ち受ける極上の青春ミステリー。



が子を東大に合格させるために行っている高志の両親の行為、間違っている。

しつけであるわけでなく、虐待だ。

高志は、よく耐えていたと思う。


高志は、自分が悪いからだと思っていた。

子どもにとって、自分の家庭が普通と思ってしまうことはあるのかも。


しかし、クラスメイトの星と交流を重ねるうち、自分の置かれた環境は異常だと気づく。


星は親から搾取され、学校も休み がちだった。


そんなふたりは、親への復讐を誓う。

どんな復讐なのか、気になった。


嫌がらせ等の犯人は、想定内だったけど、

ふたりの復讐に、スッキリ。


これからは、親に惑わされることなく、自分で決めた道を進んでほしい。




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