わたしを永遠に眠らせて
神津凛子 幻冬舎 2023年11月
夫と死別し、後に流産した秋夜。悲しみを断つためにも再婚し、善財家に嫁ぐが、そこに安寧はなかった。義母からの苛めに心が壊れかけてしまう。そんな時、近隣に住む小学生の優真と出会い、交流が始まった。優真もまた家庭に問題を抱え、二人は互いの拠り所になっていく。
ただ平穏に暮らしたい。だが、二人の願いは叶わない。秋夜はついに家から逃げ出すが、義祖父の訃報で家に引き戻されてしまう。さらに同じ頃、優真の親友の身にも悪意が迫っていた……。連続する悲劇は「不運」で片づけられるのか? 秋夜の絶望は次第にある疑念へと変貌していく――。
おぞましい世界だ。
善財家では、
嫁 秋夜が働くのは当然と、こき使う義母珠子。
学歴で見下す義父。
嫁にもいかず実家で暮らす義妹。
一方、
小学生の優真をしつけと称し虐待する継父孝道。
孝道は優真の友達太陽にまで……
読むのがつらい。
そんな秋夜と優真が出会い、交流を深めるが、不幸は続く。
終盤に向けて、怒濤の展開!
スカッとしたような、恐ろしさが増したような……
優真が救われたことに安堵!
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