あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
汐見夏衛 スターツ出版 2023年6月
親や学校、すべてにイライラした毎日を送る中2の百合。母親とケンカをして家を飛び出し、目をさますとそこは70年前、戦時中の日本だった。偶然通りかかった彰に助けられ、彼と過ごす日々の中、百合は彰の誠実さと優しさに惹かれていく。しかし、彼は特攻隊員で、ほどなく命を懸け戦地に飛び立つ運命だった――。のちに百合は、期せずして彰の本当の想いを知る…。涙なくしては読めない、怒濤のラストは圧巻!
映画化されたので、原作を読んでみた。
これ、汐見夏衛さんのデビュー作を新たに単行本として刊行された作品らしい。
百合は、タイムスリップして、戦時中の日本に。
百合を助けてくれた彰も食堂のツルさんも、とてもいい人で、百合に優しく接してくれる。
現代では、不満の多かった百合だが、不便な生活の中にも、充実した日々を過ごすようになる。
彰は、特攻隊員で、まもなく、命をかけて戦地へ飛び立つことが決まっていた。
国のために命を投げ出すことがおかしいとはっきりいう百合。
しかし、国民の多くが国のために戦うことを疑わなかった。
戦争は愚かなことだと再認識させられる。
百合と彰。
お互い、あんなにも愛し合っていたのに、
本心を言えなかった。
それが、ああいう形で、気持ちを知ることになろうとは!
お気に入り度⭐⭐⭐⭐⭐

