四日間家族
川瀬七緖 角川書店 2023年3月
誘拐犯に仕立て上げられた自殺志願者たちの運命は。ノンストップ犯罪小説!
自殺を決意した夏美は、ネットで繋がった同じ望みを持つ三人と車で山へ向かう。夜更け、車中で練炭に着火しようとした時、森の奥から赤ん坊の泣き声が。「最後の人助け」として一時的に赤ん坊を保護した四人。しかし赤ん坊の母親を名乗る女性がSNSに投稿した動画によって、連れ去り犯の汚名を着せられ、炎上騒動に発展、追われることに――。暴走する正義から逃れ、四人が辿り着く真相とは。
ネットで知り合い、集団自殺するために集まった四人。
しかし、赤ん坊を捨てる現場に出くわしてしまう。
四人は、赤ん坊を一時保護するが、動画を撮られSNSに赤ん坊の誘拐犯として投稿され、炎上する。
SNSってこわい。
名前も素性も暴かれ、国民みんなが敵のような状態になってしまう。
誘拐犯となってしまった四人は、警察に赤ん坊を届けるわけもいかず、悪人を突き止めるために奔走する。
自殺とか、他にも、重い内容の話もあるが、テンポよく話が進んでいって、喜劇のようなおもしろさもある。
自殺するはずだった四人。
年齢も性別も自殺する 理由もばらばら。
最初はまとまりがなかったのに、同じ目的を持ったことで、それぞれの役目を果たし、協力しあい、なくてはならない存在になっていく。
その過程がよかった。
悪と対決する所は、すごい盛り上がり。
面白かった。
お気に入り度⭐⭐⭐⭐⭐