世界の終わりのためのミステリ

逸木裕 星海社 2023年6月






「Q 人はなぜ謎に惹かれるのか?」
「A.知ることは、生きることとイコールだから」

人間の意識を半永久的に持続可能な人工身体にコピーしたヒューマノイド=〈カティス〉が生まれた近未来。
〈カティス〉の女性・ミチが目覚めると、世界から人類は消失していた。
搭載された〈安全機構〉により自殺はできず、誰もいない世界で孤独な時間を生き続けることに絶望していた彼女は、少年の姿をした〈カティス〉のアミと出会う。
〈人類消失の謎〉の解決を目指すと語る彼に誘われ、ミチは失われた人間の頃の記憶と永遠に続く時間を生き続ける意味を探す旅を始めるーーーー。

人類が消失した終末世界を、人類の残骸=ヒューマノイドのふたりが旅する、最果ての〈日常の謎〉。
日本推理作家協会賞受賞作家が、人間が〈生き続ける意味〉を問う終末旅行ミステリ!



人類が消失した終末世界。

カティスとは、 〈元〉となる人間の意識を、半永久的に持続可能な人工身体にコピーしたヒューマノイド。

ミチは、〈元〉の記憶をなくしたカティス。

〈元〉は、クイズを生業にしていたカティスのアミと出会う。

ミチは、世界が崩壊した理由を探ろうとするアミと行動を共にする。


カティスは、

〈他人を傷つけてはならない〉

〈自らを破壊してはならない〉

というルールがあり、人や自分を傷つけようとすると安全装置が作動する。


その設定の中で、この世界の謎を解く。


最初に出会ったのは、冷蔵庫を屋根に乗せている女性、マドカさん。

次は……

ふたりは、次、どんな人たちと出会い、どんな謎を解くのかと興味を持った。


 この世界でずっと生きる意味って何だろう?

苦痛にしか思えないなあ。


それぞれの謎を解いていくけれど、

世界が崩壊した理由はまだわからないので、このふたりの旅は、まだ続く。

続編あるのかな。



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