小日向でお茶を
中島京子 2023年3月
Amazon(アマゾン)
1,485円
執筆活動を続けるなか、著者自身が、50代になって変化した体調、かわらぬ旅やグルメへの好奇心、 コロナ禍で変わった自宅での過ごし方、親との関係性など、 小説では味わえない、作家の素顔が垣間見える本に。 中島ファンだけでなく、ゆらぎやすい40代以上の読者のこころを軽くしてくれる本。
中島京子さんのエッセイ本。
旅の話の中で、心に残ったのは…
トロントは、文化が大事にされている街で、作家祭が行われ、無料で本がもらえるという。
参加してみたいと思った。
コロナ禍では、つらいことが多いが、その中でも、心あたたまる話が紹介されている。
中国に送ったダンボールに「山川異域風月同元」という漢詩を添えたこと。
縫い物などしなかった作者が、布マスク作りに目覚めたこと。
夫が知らぬ間にチューリップやヒヤシンスや薔薇を育てていたこと。
ほっこりする話だった。
若い記者に取材を受けた時のこと、ニュアンスの違いの話学校あり、人によって、受け止め方の違いを感じた。
第二の人生をバルセロナでお豆腐屋さんを始めた人の話があった。
私には、そんな大胆なことはできないが、これから先の人生、楽しめる何かを見つけたいと、前向きになる一冊。
食べ物の話がたくさんあり、
朝のルーティンに筋トレとストレッチをしているとか、
食べることが好きで、体に気をつけている作者の姿があった。
人間ドック前に駆け込みダイエットをする話もあり、親近感が湧いた。
お気に入り度⭐⭐⭐⭐