市川優人

中央公論新社 2022年8月





 


どうして彼女がここにいる。 俺の前から、永遠にいなくなってしまったはずの彼女が――。 千真の前に現れた少女は、かつての恋人と同じ姿、そして同じ《夕海》と名乗った。だが彼女は、二年前に死んでいる……。 更に、仕事中に遭遇した殺人事件――密室の中で死んでいたのは、恩師の亡き妻とそっくりな女性だった。 彼女たちの正体は? そして、この世界には《ナニ》が起きているのか? 注目作家・市川憂人が描くのは、《世界の色》がガラリと変わる驚愕必須のミステリ。

 


死んだはずの彼女、夕海とそっくりな女性が目の前に現れる。


恩師の家では、亡くなった恩師の妻とそっくりな女性が死んでいた。


何が起きているのか?

タイムスリップしたのか?


前半で感じた違和感。

そういうことだったのか。


SFでない、現代でも起こりうる出来事なのだ。


すべてがわかった時、驚きと切なさが押し寄せてきた。


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