わがままな選択

横山拓也 河出書房新社 2022年8月





 

 

子供はつくらない、はずだった―― 妻の妊娠と、母の再入院。 正解のない問いの果てに見つけた答えとは? 2つの命をめぐる葛藤を軽やかに綴った、感動の家族小説。 演劇界の新星、小説デビュー! ※本作は、舞台作品「粛々と運針」を原案とした、書き下ろし小説です。




子供をつくらない約束で結婚した田川静生と紗都子。

しかし、紗都子に生理が来ない。妊娠した?


静生の母親が入院。

人工透析をしないと助からないという。

しかし、母親は、尊厳死を望んでいて、人工透析はしないと言う。

 

新しい命、親 の病気、実家のこれからのことなど、問題点は、山積み。


静生、妻の紗都子、静生の弟の綾人は、

ひとつひとつの問題に、本音で意見を言い合う。


舞台作品をもとにしているからか、

話し合いの場面は、臨場感があった。


それぞれの主張は、わがままな部分もあるけど、

共感するところもたくさんある。


どんな結論にたどり着くのだろう?



人生の過ごし方、家族のあり方を考えさせられる内容だった。


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