死にたがりの君に贈る物語
ポプラ社 2021年5月






全国に熱狂的なファンを持つ、謎に包まれた小説家・ミマサカリオリ。だが、人気シリーズ完結を目前に訃報が告げられた。奇しくもミマサカの作品は厳しい批判にさらされ、さらにはミマサカに心酔していた16歳の少女・純恋が後追い自殺をしてしまう。純恋の自殺は未遂に終わるものの、彼女は「完結編が読めないなら生きていても意味がない」と語った。 やがて、とある山中の廃校に純恋を含む七人の男女が集まった。いずれもミマサカのファンで小説をなぞり廃校で生活することで、未完となった作品の結末を探ろうとしたのだ。だが、そこで絶対に起こるはずのない事件が起きて――。 著者自身の根源的な問いを内包する、痛切な青春ミステリ!


人気作家ミマサカリオリの訃報がSNSに。
塚田は、追体験で物語の顛末を探るため、登場人物に合わせた人物を、廃校となっている緑が淵中学校に集める。
結末を知りたいと願うファンが集まり、塚田を含めた7人の生活が始まる。

まとめ役の塚田。
釣りや食べられる植物に詳しい稲垣。
料理が得意でまわりに気を使う山際。
おとなしい中里。
輪に入ろうとしない佐藤。
児童養護施設を家出中という清野。
そして、ぼく(広瀬)。


どんな生活になるのか?
このような生活を続けていくうちとはできるのか?
結末にたどり着けるのか?


作者にとって、自分の書いた作品の読者の感想は、気になるのだろう。
たくさんの人が認めても、少数の誹謗中傷が気になり書けなくなることもあるのだろうな。

ラスト、やっと題名につながった。

お気に入り度★★★★