白鳥とコウモリ 東野圭吾 幻冬舎 2021年4月




幸せな日々は、もう手放さなければならない。 遺体で発見された善良な弁護士。 一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。 「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」 2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の"告白"、その絶望――そして希望。 「罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない」 私たちは未知なる迷宮に引き込まれる――。



検事らは、自供した男が犯行を行ったということに対しては、決まりだと思っている。
家族が疑問を持ちかけても、聞く耳を持たない。
そのことにいらいらした。

父親を思い、事実を知りたいという思いは、加害者の子供、被害者の子供と、立場が違うけど同じ気持ちだと思う。


白鳥とコウモリという題名の意味、こういうことだったのね。
有り得ない組み合わせだ。



罪を犯したその時に、警察に事実を話ていれば、こんなことにはならなかっただろう。
その時に罰を受け、償うべきだ。
捕まらなかったとしても、ずっと後悔の気持ちを持ち苦しみ続けてきた。それは、罰を受けたことになるのか?

罪と罰の問題・・・・・・・・奥が深い。

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