ミスサンシャイン

吉田修一 文藝春秋 2022年1月





 

 僕が恋したのは、美しい80代の女性でした…。大学院生の岡田一心は、伝説の映画女優「和楽京子」こと、鈴さんの家に通って、荷物整理のアルバイトをするようになった。鈴さんは一心と同じ長崎出身で、かつてはハリウッドでも活躍していた銀幕のスターだった。せつない恋に溺れていた一心は、いまは静かに暮らしている鈴さんとの交流によって、大切なものに触れる。まったく新しい優しさの物語。


吉永小百合、推薦。
「彼女は亡くなり、私は生きた」
鈴さんの哀しみが深く伝わって来ました。
作家の故郷への思いを

私は今、しっかりと受け止めたいです。



一心は、鈴さんの家の片づけのアルバイトをしていくうちに、鈴さんに魅了されていく。



さんこと、和楽京子は、80歳にしても、存在感のある女性だ。

今まで歩んできた道は、興味深い。


実在の人物や映画、出来事とあいまぜあって、まるで実在する人物のように描かれている。

昭和の時代の映画を彷彿させる。






読み終わって、吉永小百合さんの言葉の意味が心に浸透していく。

故郷とは長崎。長崎といえば・・・・


鈴さんの故郷の林佳乃子ちゃんのことは、心が痛む。

アカデミー賞で読まれなかったスピーチ原稿に心うたれた。


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