ミュゲ書房

伊藤調 角川書店 2021年3月







小説編集の仕事をビジネスと割り切れない、若手編集者の宮本章は、新人作家・広川蒼汰の作品を書籍化できず、責任を感じ退職する。ちょうどその頃、北海道で書店を経営していた祖父が亡くなり、章はその大正時代の洋館を改装した書店・ミュゲ書房をなりゆきで継ぐことに……。 失意の章は、本に関する膨大な知識を持つ高校生・永瀬桃ら、ミュゲ書房に集まる人々との出会いの中で、さらに彼のもとに持ち込まれた二つの書籍編集の仕事の中で、次第に本づくりの情熱を取り戻していく。そして彼が潰してしまった作家・広川蒼汰は――。 挫折を味わった編集者は書店主となり、そしてまた編集者として再起する。本に携わる人々と、彼らの想いを描いたお仕事エンターテインメント。





大正時代の洋館を改装したミュゲ書房。

そのたたずまいがステキ。

こんな書店、行ってみたい。


章は、なりゆきでミュゲ書房を継ぐことになる。

地元の人たちの助けってありがたいなって思う。

なんとか軌道にのるが・・・・・・・・





作家、編集者、装丁家、イラストレーター。

みんなが意見を出し合い、ひとつの作品にする。

丁寧に本を作るってこういうことなんだなと思う。

心のこもった作品になる。

大手出版が、ただベストセラーをねらうだけで作るのとは違う。



編集者としての章も、「リベンジ」の作者も、挫折があっても、あきらめずにいたことが、良い結果となったのではないだろうか。


「リベンジ」の本、手にとってみたい。



永瀬桃って、しっかりしている。

はっきり考えを言うところが、スカッとした。


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