みぎがわ


ゆきはる 講談社 2021年11月





 

 


ギターを手に歌う少女のシンデレラストーリー。 彼女のデビュー・活躍の裏には、1人の男の子の存在があったーー 「私の音楽でだれかを救う『英雄』になりたい」 

「普通がいちばん」をモットーに生きてきた高校3年生の智也。 代わり映えのしない日々を過ごしていたが、ある日の放課後、通学路の土手で、ギターを手に歌うリカに出会った。 リカの歌は、もっと多くの人に聴かれるべきだ。 彼女のために力を尽くす智也だったがーー。

青春時代、かけがえのない相手と出会った2人の感動の物語。




音楽ができて、その音楽から生まれた小説。

実際にその音楽も聞ける。




智也は、リカの音楽をもっと多くの人に聞いてもらいたいという思いから、ある行動に出る。

その願いは叶い、リカは音楽界にデビュー。

智也とリカは、自由に会えなくなってしまう。

惹かれあっているふたりだったが・・・・・・・・


あの時、どうするのが一番よかったのか?



5年後のインタビューでリカは、すべての気持ちを話す。

 今でも、強く惹かれているのだろうな。


<終わらない想いを持ったまま前に進むことは、悪いことじゃない>


この言葉に、今までのもやもやした気持ちがすっきりするように思う。

思いどおりにならないこともあるけれど

未来に向かって歩いていこうとする姿がいい。



智也を見守っている兄の存在がよかった。


お気に入り度★★★★