めぐりんと私 大崎梢 東京創元社 2021年4月



 

 



三千冊の本を載せて走る移動図書館「本バスめぐりん」との出会いは、屈託を抱えた利用者たちの心を解きほぐしていく。家族の希望で縁もゆかりもない土地で一人暮らすことになった規子の、本と共に歩んできた半生を描く「本は峠を越えて」や、十八年前になくしたはずの本が見つかったことを引き金に当時の出来事が明るみに出る「昼下がりの見つけもの」など5編を収録。めぐりんが本と人々を繋ぐ移動図書館ミステリ、シリーズ第二弾。


本バスめぐりん」 

の続編。
移動図書館を利用する人たちの謎を解き明かす物語。


運転手のテルさん、司書のウメちゃんにまた会えてうれしい。


節子は、家族が強引に決めた引っ越し先で、移動図書館を見つける。家族がなぜこの地を選んだのかをときあかす。



27歳になる優也が小学校の時借りた本が、実家の天袋の紙袋の中からみつかる・・・・・・・・

佳菜恵は移動図書館を利用していることから、小説好きと勘違いされ、営業三課の桐原から声をかけられる。


移動図書館を利用しているからといって、小説を読んでいるとは限らないけど・・・・・・・・

佳菜恵は、ミステリーを読むきっかけになったし、いい出会いになった。

熱意をもって取り組むべき対象をもっている人。


70歳の・・・まさしは、移動図書館で、小学校の時の同級生の大悟と再会する。

次の巡回日に大悟があらわれない。小学生のふたりが家を知っているというので行ってみると・・・・・・・・

小学生のふたりは、潤くんという男の子を探していて・・・・・・・・


ハートウオーミングな物語だだ。




図書館は岐路に立つ。娯楽は多様化し、知識を得る方法は多岐にわたり、人口は減り予算は削られる。

これが実情なのですね。

実際、私の家の近くに来ていた移動図書館はなくなったので、本館に行かなくてはならなくなった。

それでも、図書館があることはありがたい。
たくさんの本が読めることがうれしい。


お気に入り度★★★★