藤岡陽子 光文社 2018年7月
恋人と与那国島へ旅行に来た須藤周二は、「島留学」中の美しい少女・久遠花と出会う。何かを探しているという花の姿が、周二には不幸な事件で亡くした従妹に重なって見えた。数日後、花が姿を消し――この世の見えない仕組みに挑む、熱い感動必至の物語。
周二は、不幸な事故で亡くなった従妹のことでわだかまりを抱えていた。
父親と義理の母親によって傷つき、島で働いている久遠花は、何かを探している。
ユタの助言、生まれかわり、転生、催眠療法・・・・・・・・
そういう話は、現実離れしていて私には受け入れがたい。
それでも、周二の恋人の夏美、友達の黒田、花を受け入れている榮門夫妻、里砂子 等、まわりの人たちの気持ちが暖かいと感じる。
そして、題名の意味がわかった時、他の作品と同じような作者の優しさを感じた。
過去に捕らわれず、今を見つめることが大切なのだと思った。
お気に入り度★★★★