垣谷美雨 中央口論新社 2021年2月



もう“タブー”だなんて言ってられない!
不妊、高齢、独身、ゲイ――
「子を抱きたい」人々と女たちが手をつなぐ出産革命小説

〈独身のまま子供が欲しい〉〈もう不妊治療をやめたい〉
〈五十を過ぎたら、家族は持てない?〉
貧困と虐待から脱するため、少女ユキが始めたのは“代理母ビジネス”。葛藤と不合理だらけの“命”の現場で、医師の芽衣子やゲイのミチオとタッグを組み、女たちの自由を求めて立ち上がる



2040年、地震が多発し。富士山が噴火する。
ドローンタクシーがいきかう。
貧富の差が大きい世の中。
女をみくだす男社会。

ユキの父親は、16歳のユキに代理母をさせる。
娘を金づるとしかみない。
女性の体をなんだと思っているのだろう。


ユキはミチオと組んで始めたビジネス。
ユキは自分がいやな目にあったのに、なぜ代理母のビジネスを始めたのか。
えっと思ったけど、自分がいやな目にあったからこそ、貧乏でひきうける代理母も、依頼者も対等な関係を築こうとした。
子どもに恵まれない夫婦だけでなく、独身でも子供を持ちたいと思う女性が相談に来る。

結婚せずに子どもを持つという、こんな新しい考えの時代が来るかもしれない。

気に入り度★★★