小野寺史宣 新潮社 2018年8月

 

 

親友は死に、僕が生き残った。夜の湖で。愛する女性の前で。どこかで、間違えたのか? 誰にだって秘密はある。後悔もある。欲望もある。噓だってつく。この人がいなくなればと思うことだって、一度くらいはきっとある――。十代、二十代、三十代、そして四十歳になろうとする現在。四つの時間軸を縦横無尽に行き来して描かれる、残酷にして誠実な青春の残滓。大人は判ってくれないと思っていたあなたへ。この小説は胸にくる。


ボートから落ちて亡くなったところから物語は始まる。



高校生の時、かっこいい壮介と美人の君香、生徒会長と副会長、そして普通の野本の5人でバンドを組んでいた。

この5人のその後を時代系列を前後する形で進む。
少し混乱するかも。

高校生の時は、野本は、
君香を好きなのに、素直になれず、断ってしまう。

20代になって再開した時、今度こそ告白しようと決意したものの、
壮介が線路に落ちた人を助けるために線路に降りたのに、
自分は何もできなかったと引け目を感じてしまう。
それで、君香へ告白できなくなる。

野本が萎縮してしまう気持ち、わかるなあ。

しかし、壮介に暗い部分があり・・・・・・・・



人生を歩んで行く中で、
あの時こうしておけばよかったのにという、誰にでも後悔ってあるよ・・・・・・・・

お気に入り度★★★