ク作家 訳 生田美保 ワニブックス 2021年2月


物心ついたときから耳が聞こえなくても、近い将来、目が見えなくなる病気に罹っていることがわかっても、私に、絶望している暇はない。


うさぎの絵が可愛くて、手に取った本だが、
作者は、韓国のイラストレーターで、耳が聞こえないという。
それに、もうすぐ、目が見えなくなるというのだ。

作者は、絶望している暇はないと、目の見えるうちに、旅行して見て回ろうと考えるとは!
なんて前向き何だろう。
作者の考えに、元気をもらった。


星空を見るために友達が外に連れていってくれた時のこと。
本物のサンタクロースに会いに行った時のこと。
ガチャガチャのようなもので、欲しいネコがでるまで、買い続けたこと。
日本に来ておいしいオムライスを食べたこと・・・・・・・・
作者の旅行の話はつきない。

日本については、階段三段分のエレベーターがあることに、
「きめ細やかな気配りが届いている」と賞賛している。
こういうことに気づく作者こそ、
きめ細やかな気持ちの持ち主なんだと思う。


作者は、耳が聞こえないとはっきり言うことで、相手にわかってもらう。
そして、親切にされたことに感謝の気持ちを忘れていない。



最後のバンコク、作者の夫、とっても素敵な人。
心が暖かくなった。

ハートいっぱいのベニー、ステキ!

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