中山七里 角川春樹事務所 2020年3月

 

 

人間の不幸に底はないのか?水に落ちた犬は叩かれ続けるのか?息子の殺人疑惑で崩れ去った幸せ―。スキャンダルとネットの噂に奪われた家族。だが男は諦めなかった―。


出版の世界は売れたもの勝ち
週刊春潮の志賀は、アイドルや政治家のスキャンダルをスクープしてきた。

しかし、大学生の息子が殺人事件を起こし、自殺した容疑がかけられる。
殺人犯の父親となった志賀は、報道する側から、される側に一転。

世間の悪意は、止まることがない。
自分が安全地帯にいることで、どうしてこんなことができるのだろうかと思う。

それに、加害者だけでなく、被害者の家族にも及ぶのだから、たちが悪い。

どん底に落ちた志賀。
志賀がとった行動とは?


なんとか、いい方向に進んだけど、
志賀は、これからどんな記事を書くのだろう。そこが気になる。

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