古内一絵 光文社 2020年9月



“お誕生会が禁止された小学校”“姪っ子にサプライズで企画したお誕生会”“母が台無しにしたお誕生会”“お誕生会好きの会社の上司”“クラスメイトの中国人のお誕生会”“3.11に祝うお誕生会”“認知症の母が祝ってくれた誕生日”あなたのお誕生会には、どんな思いが詰まっていましたか。大人気「マカン・マラン」シリーズの著者が描く、生まれてきたことを自分で認めてあげたくなる全七編。

小学生のお誕生会か。昔を思い出した。誰を招待するのか。今までに誕生会に招待された子は、声をかけないと悪いとか、プレゼントは、何がいいかとか・・・・・・・・
お誕生会禁止とか、学校が決めることではないような気がするが、今は、問題が起きそうなことは、排除するのかな。

この七つの物語は、つながりのある人たちの誕生日にまつわる話だ。
誕生日にいい思い出がない人もいるけれど、いろんな人と関わっていくうち、前向きな気持ちになっていくところがいい。
多国籍の子がいたり、認知症の母がいたり、新型コロナウィルスの話があったりと、まさに、今現在のことが描かれている。
たいへんな世の中になったけど、この物語を読んで、心の持ち方なんだと思った。
誕生日を大切にしたいと思う。
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