近藤史恵 詳伝社 2020年6月

 

 

小説家の織部妙は順調にキャリアを積む一方、どこか退屈さも感じていた。そんなある日、“美人作家”として話題の新人、橋本さなぎの処女作に衝撃を受ける。しかし、文学賞のパーティで対面した橋本の完璧すぎる受け答えに、なぜか幻滅してしまう。織部の興味を惹いたのは、橋本の秘書である初芝祐という女性だった。初芝への気持ちを持て余す織部は、やがて「橋本さなぎ」の存在に違和感を抱くようになる。その小さな疑惑は開けてはならない、女同士の満たされぬ欲望の渦への入り口だった…。「第13回エキナカ書店大賞」受賞作家の最新作。


橋本さなぎと彼女の秘書の初芝祐との間柄とは?
そのふたりの中に織部妙が、入りこんだら、どんな化学反応を起こすのか?

このヒリヒリ感がたまらない。

織部は、その時、その時、正直な気持ちでの行動だったのだろう。
この結果は、
橋本と初芝には、新しい道が開けたように思う。
織部にとっては、・・・・・・・・
元に戻ったという感じかな。


お気に入り度★★★★