相沢沙呼 講談社 2019年9月

 

 

推理作家として難事件を解決してきた香月史郎は、心に傷を負った女性、城塚翡翠と出逢う。彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。しかし、そこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かわなくてはならない。一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰めることができるとすれば、それは翡翠の力のみ。だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていた―。


第一話、第二話、第三話は、事件を、城塚翡翠が、霊視で、犯人を言い当てるが、
霊視では証拠能力がないので、香月史郎が犯人にたどりつけるように推理するというかたちで物語は進む。

霊感があることに悩み、友達ができたと素直に喜ぶような純粋な翡翠と、彼女の悩みを受けとめる推理作家の香月が、惹かれあっているなあなんて思って読んでいたのだが・・・・・・・・


そしていよいよ、最終話。
連続殺人鬼との対峙・・・・・・・・

今までのことすべてが、伏線だったのね。
見事に騙された。

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