カーテンコール
加納朋子 新潮社 2017年12月
カーテンコール!
1,512円
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内容紹介
幕が下りた。もう詰んだ。と思ったその先に、本当の人生が待っていた。経営難で閉校する萌木女学園。私達はその最後の卒業生、のはずだった――。とにかく全員卒業させようと、限界まで下げられたハードルさえクリアできなかった「ワケあり」の私達。温情で半年の猶予を与えられ、敷地の片隅で補習を受けることに。ただし、外出、ネット、面会、全部禁止! これじゃあ、軟禁生活じゃない!
心に問題をかかえている学生たち。
それは、性同一性障害であつたり、睡眠障害であつたり、拒食症であつたり、自殺願望があったり・・・・・・・・
心を閉ざしていた彼女たちが、同室の学生や理事長と過ごすうち、少しづつ前向きになっていく。
最後の理事長の話は、衝撃的だった。
こんな出来事があったからこそ、理事長は、訳ありのみんなを卒業させたかったのだと思う。
心に響くお話だった。
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