ままならないから私とあなた
朝井リョウ 文芸春秋2016年4月
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ままならないから私とあなた
1,512円
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友人の結婚式で出会った彼女は、他の場所では全く違うプロフィールを名乗っていた―「レンタル世界」。高校時代から発明家として脚光を浴びてきた薫。しかし、薫をずっと近くで見ていた雪子は、彼女があまりに効率を重んじることに疑問を感じる―「ままならないから私とあなた」
「レンタル世界」
結婚式の列席者をレンタル?
そんなことまでして、式を挙げなくてもいいのにと思うけど、体裁を気にしなければならない事情もある?
なにもかもわかっている学生時代からの友人。
それでも、言えないことはある。
いや、昔を知っているからこそ、見栄を張りたいことがあるのだろう?
レンタルも、ここまできたか!
思わぬ話の展開があった。
「ままならないから私とあなた」
成長するに従って、無駄なことを次々と切り捨ててく薫。
無駄なものにこそ、人のあたたかみが宿ると考える雪子。
効率よくすることが重要で、無駄なことは、重要ではないのか?
ある器具を使って、みんながみんな、同じように演奏できたとしたら・・・・・・
それは、素晴らしいことに違いないが、
個性がなくなってしまって、味気ない世界に感じる。
薫の考えは極端論で、私は雪子の考えに同調するけれど、
技術の進歩は必要なことであり、それをどのように活用するのかが問題なのでは?
どのように折り合いをつけていくのかが、課題なのだろう。
雪子は、薫に自分の気持ちをぶつけることができてよかったと思うが・・・・・・・
ここで終わり???
お気に入り度★★★★