悲素
帚木 蓬生 新潮社 2015年7月
- 悲素/帚木 蓬生
- ¥2,160
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悲劇は、夏祭りから始まった―。多くの犠牲者を出した砒素中毒事件。地元刑事の要請を受け、ひとりの医師が、九州から和歌山
へと向かった。医師と刑事たちは地を這うように、真実へと近づいていくが―。現役医師の著者にしか描きえない、「鎮魂」と「怒り」に満ちた医学ミステリー
の最高峰!
和歌山で起きた毒カレー事件。その毒が砒素とわかるまでの過程から、話は始まる。毒に詳しい医師がその犯人を追っていくのだが、この事件の解明の陰に潜む、昔の中毒事件や死亡した案件などの検証にもあたる。
医師の家に報道陣が押し寄せたりと困難なこともおきるが、地道に真実に近づいていく。
とても詳しく書かれているので、真実にたどり着くまでには、こんなにも大変なものかと思った。
挿入されているタリウム・サリンやといった他の毒薬の事件についての話も挿入されていて興味深い。
犯人の行ったこと、なんとおそろしい・・・・・・
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